学部・大学院

大学院 心理学研究科:心理学専攻

心理学専攻【博士後期課程】

心理学に関する高度な知識を有し、応用的場面で活かせる自立的な研究者に

学習や記憶・認知など実験科学としての心理学も、対人援助技術によって個々人の適応上の問題に対処してきた心理学も、いずれもこころの基礎的なメカニズムを理解し、人間の現実社会への適応過程を考究するものです。両分野の専門家を擁する心理学専攻では、広い視野に立った研究をするにふさわしい場を提供しています。科学的心理学に基づく研究能力を備え、それを基盤として心理学研究のパイオニアとなり得る人材を、またこころの問題に有効に対処できる人材を養成することをめざしています。


教員からのメッセージ

心理学専攻では、これまで積み重ねてきた研究をより深化・発展させ、国内外に向けて発信していくための学びの場を提供しています。あることについて分かってくると、さらにその先を知りたくなる、そんな新しい世界への好奇心や行動力を自らの研究として結実させていただければと思います。私自身は、人が自分や他者をどのように認知し表現するのか、また、それをいかに測定し記述するのかを、パーソナリティや対人認知の分野で研究しています。個人差や個性の研究を通して得た知見を、日々の教育活動や臨床実践を通じて社会に還元できればと願っています。


博士後期課程は、前期課程でおこなった研究をさらに進め、より専門的な分野での研究をおこないます。私の専門は生態心理学で、観察や実験に基づいて、人の日常行為のメカニズムやエラーを研究しています。また、身体と環境および道具の関係についてアフォーダンス理論の観点から検討をおこなっています。心理学は国際的な学問であり、海外の学会で発表したり、英語で論文を書いたりするなど、国際的に活躍できる研究者を育てたいと思っています。


めざす人材

人へのあたたかいまなざしとひたむきな探究心を持ち、創造と発見に感動できる研究者

主な研究テーマ

  • 幼児期における遊び場面のエピソード報告の発達について
  • 感情表出ルールに関する発達研究
  • がん患者のグループ療法
    ―新たなプログラムの開発について―
  • 平成16年度~平成20年度私立大学学術研究高度化推進事業
    (「オープン・リサーチ・センター」)「がん患者に対する緩和ケアプログラムの作成」実施

など


カリキュラム

発達心理学、認知心理学、学校心理学、臨床心理学など幅広い分野から成る心理学を、それぞれ体系的に、また密接に関係づけながら身につけていきます。そして、基礎的心理学とそれを社会の応用的場面で活かす実践的な心理学に関する、幅広いかつ高度な知識を有した自立的な研究者を養成することを教育目標としています。

特殊研究科目

特殊研究は、心理学における専門知識の獲得と研究テーマの追究に必要な知識・研究方法の修得をめざすものです。本専攻では6つの特殊研究科目を設けています。博士後期課程でおこなう心理学の研究は、博士前期課程で追究してきた発達心理学・学校心理学・臨床心理学に関するテーマを発展させ、人間のこころのメカニズムとその応用的な対人援助技術について、より高度に科学的に考究していくことをめざすものです。これらの特殊研究科目への取り組みを通して、博士論文作成の素地を形成します。

  • 心理学特殊研究A(認知機構)
  • 心理学特殊研究B(発達心理学)
  • 心理学特殊研究C(学校心理学)
  • 心理学特殊研究D(教育評価)
  • 心理学特殊研究E(心理療法)
  • 心理学特殊研究F(心理アセスメント)

演習科目

「心理学特殊演習」は、研究テーマが近い院生と教員が複数で構成する研究会形式の演習です。研究のテーマを探索し、文献とディスカッションを通して専門的知識や方法論を学び、院生各自の研究計画立案、実際のデータ収集と分析、発表や討論を通して、研究の深化と発展を図ります。
「後期特別研究」は、各院生の研究テーマによって主指導および副指導教員を決定し、科学的心理学の研究方法に基づく博士論文の指導をおこないます。

博士論文作成の流れ

1年次

  • 研究題目・計画書提出
  • 主・副指導教員決定
  • 研究発表会(9月・11月)

心理学特殊演習Ⅰ・Ⅱ
後期特別研究Ⅰ


2年次

  • 博士論文一次審査
  • 博士論文テーマ届出
  • 博士論文中間発表会(9月)

心理学特殊演習Ⅲ・Ⅳ
後期特別研究Ⅱ


3年次

  • 博士論文締切(1回目)
  • 博士論文中間発表会( 9月)
  • 博士論文締切(2回目)
  • 博士号(課程博士)取得

後期特別研究Ⅲ


主な科目紹介

心理学特殊研究A(認知機構)

人の認識作用は、外界の情報を取りこみ、変換・貯蔵・表象し、そのように構成された知識を注意や行動に向けてどう用いるかという情報処理過程に基づきます。認知科学の発展のもと、盛んにおこなわれてきた情報処理過程に関する内外の研究を精査することを通して、受講生自らが認知機構の探究をおこなえるよう問題意識の形成を促します。

心理学特殊研究E(心理療法)

個人の内面の力動や変容に焦点づける来談者中心療法や精神分析療法、個人の行動の変容に力点を置く行動療法や認知行動療法、集団のダイナミクスから治療を考えるシステム論や家族療法といった、臨床心理学における代表的な治療理論を取り上げ、それぞれの変容のメカニズムについて研究します。さらに、諸理論の特徴を有効に活かしつつ統合的心理療法のあり方を研究します。


↑ページの先頭へ戻る