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『学科だより 2004年冬号』

人間文化学科では、各学生は3回生から卒業研究を始め、4回生の12月1日に、 卒論を提出します。今回の『学科だより』では、2004年度の4回生の卒論の 中からいくつかを、指導教員に紹介してもらいました。

交流文化学領域

鷲見朗子  (中東・アラブ学ゼミ)指導の卒論より

テーマ:「死者の書」を通じてみるオシリス神

紀元前3000年というはるか昔に栄えたエジプト文明。 当時の死者のそばにおかれていた「死者の書」から、 古代エジプトの人々が心のよりどころにしていた宗教について研究した論文です。 オシリス神とはその「死者の書」に登場する、 民衆が熱心に信仰をささげた神のことです。

野田 四郎  (国際関係・国際交流論ゼミ)指導の卒論より

タイトル:「モンゴル国におけるマンホールチルドレンと孤児院に対する援助問題」

2002年から2004年にかけて毎年モンゴルに行き、現地で生活し、 調査を行った筆者による本格的フィールドワークに基づく論文。日本では目 にすることのない多くの写真も添えられ、とても興味深い内容となっている。

タイトル:「スポーツ文化が与える経済的・地域的影響―日欧比較を通じて―」

文化という言葉は、伝統的に美術・音楽・文学・宗教・思想といっ た分野を連想させる。そうした中で、スポーツを文化としてとらえ、スポー ツ文化というテーマに挑戦した点が、この論文のオリジナリティとなってい る。しかも、日欧比較のアプローチが内容を面白くしている。

タイトル:「チェルノブイリ原発事故から見るベラルーシ共和国」

ウクライナのチェルノブイリ原発事故については昔聞いたことが ある人でも、その放射能汚染による最も大きな被害を受けたのが隣国のベラ ルーシ共和国である事実を知る人は殆どいない。本論は、被害が深刻化した 理由の一つがベラルーシ共和国の政治体制にあり、人災の側面が大きかった ことを示している点で、極めて興味深い分析となっている。

情報文化学領域

吉田 智子  (インターネットコミュニケーションゼミ)指導の卒論より

タイトル:「インターネットの危険性をどう教えるか」

大学はもちろん、中学、高校でも「情報」の授業の中でインターネット の使い方は教えられているが、インターネットの危険性についての教育 は十分ではない。その実情をアンケートを中心とした調査で調べ、教育 すべき内容を提案している。

タイトル:「電子商取引の現状と課題について」

インターネットを利用した電子商取引が、SSLに代表されるWeb情報の暗 号化の技術の発展によって、飛躍的に普及したことなど、現状と課題を ていねいに述べている。

芸術学領域

五十嵐 節子  (美術史学ゼミ)指導の卒論より

タイトル:『ギュスターヴ モローによるサロメ』

彼の描くサロメを通して、象 徴主義が表現できる女性性の可能性と限界を実証した。

タイトル:『シャガールのブルー』

愛を描くシャガール。彼が好んで用いる「ブルー」は彼固有の使い方があり、 その結果、「愛」は「人類愛」として効果的に表現された。 同時に、人生の明暗を照らし、浮かび上がらせることも出来た。

『学科だより 2004年冬号』のおまけ

本学科の留学生の曹 式琳(そう しきりん)さん(4回生)が、2004年11月15日(月) の読売新聞に、「西陣織会館でスタッフを務める、日中文化の橋渡し役!」 として、カラーの顔写真付で大きく紹介されました。みなさん見てくださいね。

(2004年冬号おわり。編集担当者:よ)

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