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『学科だより 2006年春号』

学科ニュース

平成18年度4月から、国語科教職課程が開設されました。 免許の種類は、中学校教諭1種免許状(国語)、高等学校教諭1種免許状(国語)で、 学校図書館司書教諭資格の取得も可能になりました。

学科だより(2006年春号)

●2006年度「人間文化学概論」の共通テーマは「旅 〜異文化との出会い〜」

本学科の学生の「文化の学び」の第一歩は「人間文化学概論」で踏み出されます。 この科目は人間文化学科1回生必修で、毎年異なるテーマが設けられ、それを めぐって専任教員がさまざまに論じていきます。今年度の共通テーマは「旅」。 このテーマをめぐって専任教員12名が、 2コマずつをリレー式に講義を担当していきます。

以下に、今年度の講義のタイトルを紹介しましょう。

「前期」 「後期」

●人間文化学科の3回生のゼミ紹介 第2弾

人間文化学科では3回生から一つのゼミを選択し、 学科の専任教員による「人間文化特論」の授業時間を中心に活動を行なっています。

今回の学科だよりでは、前号のゼミ紹介に引き続き、 2006年度の人間文化学科の11のゼミの中から2つを選び、実際にゼミを担当している先生に紹介してもらいました。


交流文化学領域「国際関係・国際交流論ゼミ(担当者:野田 四郎)」
〜世界が地球村となっていく21世紀における文化的アイデンティティを考える〜

フランス語の音色に魅せられて、成人してからの25年間をパリ(13年)とモントリオール(12年)で過ごしました。専門は国際関係論のなかでもフランス・EUを中心とした地域研究です。

本ゼミの特徴は、学生の積極的参加を基本としていることです。指導教員はあくまでアドバイザー且つコーディネーターであり、ゼミの主人公は学生一人一人であるという考えがその根底にあるのです。また、交流文化領域ということもあり、今年のゼミは国際色豊かで、8名のゼミ生のうち3人がアジアからの留学生です。一人が中国の上海から、二人が韓国からの留学生で、そのうち一人は韓国カトリック大学からの交換留学生です。

ゼミの最終目標は、卒論を仕上げることですから、ゼミのすすめ方もそれに向けて組まれています。まず最初は、卒論も含め研究論文とはどのようなものであるか分かってもらえるよう、論文の主要な類型紹介も含めて方法論の説明を行います。その後、各ゼミ生は自ら興味のあるテーマを選び、関連する論文や著作などを紹介するかたちで発表を行います。最初から、自分が書きたい卒論のテーマが決まっている人はとても少ないので、まず各自が興味のある本や資料を探し出し、それについて一人40分くらいの時間を使って各自が発表を行います。

もっとも、実際に発表するのは大体10分〜20分位で、あとはクラスメート並びに教員も含め皆で討論・意見交換を行います。発表といっても、それほど肩肘張ったものではなく、本や資料の紹介を通して、とにかく自分の関心や興味を他のクラスメートの前で説明するのが、その趣旨です。自分と違う考えをもつクラスメートや教員の意見を聞くことで、発表者は、自分がそれまで気付かなかった点や、参考になるアイデアなどを得ることもできるのです。

そして、最終的に4年次に進む直前の春休みまでに、各自が卒論のテーマを決めることになります。その際、指導教員の専門である国際関係論をテーマとして強制することはせず、あくまで各学生の自由を尊重し、本当に各自がやりたいテーマを選べるようにしています。4年間の大学生活の記念となる卒論を準備するゼミは、ある意味で、自分探しの場と言えるのではないでしょうか。(2006年4月2日 野田記)


芸術学領域「芸術学ゼミ(担当者:小川 光)」

芸術学といっても、実際にはそのなかに美術学、音楽学、演劇学、文芸学、 映画学、舞踏学などのジャンルを含んでいます。自然科学が興隆するに連れ、 それを反映して19世紀には芸術を語るのにも実証性が重要視されるようになっ てきました。といえばとても難しいように響きますが、これは簡単には、単 なる思い込みや思い入れで芸術について語るのでなく、それに何か客観的な 視点、つまりは科学の手法を当てはめるようになり、そこに芸術学が成立し たということです。

この芸術学ゼミは、楽器を弾く、絵を描くなどといった実技の場ではありま せん。もちろん、ピアノが弾ける、美術部で絵を描いていた、演劇の経験が あるなどのことは、それぞれの研究の進め方次第で有利な材料にはできます が、芸術学を勉強するのに絶対に必要なものでもないのです。むしろ、自分 が愛して止まない音楽作品を、絵画を、そして映画を、他人にはっきりと理 解してもらえる言葉で記述することこそ大切なのです。そしてそれには、単 に自分よがりの印象をしゃべる代わりに、冷徹な(冷酷な?)理論だけに偏 らない程度に、文献資料や実地調査を通じた構造分析などの客観的手法が必 要となるのです。

実際のゼミでは、学生は最初にあげた美術学、音楽学、演劇学、文芸学、映 画学などを研究しています。みんなそれぞれにモティベーションは違うので しょうが、これらの芸術に対する情熱を研究として形にすることを楽しんで います。ただ「芸術が好き!」だけでは芸術学はできませんが、「好きこそ 物の上手なれ」も、この芸術学ゼミではほんとうであるように思われます。 ゼミ指導教員として微笑ましく、うれしいことです。

人間文化学科は徹底した少人数制なので、ゼミでも指導が行き届いているだ けでなく、メンバーみんなが仲良くND際(学園祭)に屋台を出して、その売 り上げで楽しいことを計画するなど、クラブのような雰囲気もあります。全 員が楽しく有意義な大学生活を送っているのではないでしょうか。 (2006年4月5日 小川記)


(2006年春号おわり。編集担当者:よ)

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