ベトナム交換留学制度

Vietnam National University, Ho Chi Minh City University of Social Sciences and Humanities

ベトナム国立ホーチミン人文社会科学大学ベトナム国立ホーチミン人文社会科学大学
大学所在地

10-12 Dinh Tien Hoang, District 1
Ho Chi Minh City, Vietnam
TEL (84)0-848-8293-828
FAX (84)0-848-8221-903

ホームページ

http://www.hcmussh.edu.vn/

 

 

1.概要

ベトナム国立大学の一つであるホーチミン人文社会科学大学は、ホーチミン市の中心部にキャンパスを有するベトナム有数の国立大学で、ベトナム南部における教育研究の中心的役割を担っている。大学では20,000名を越える学部学生や大学院生が学んでいる。また、60ヶ国以上から約700名の留学生を受け入れている。同大学には「外国人のためのベトナム研究ベトナム語学部」があり、本学の交換留学生は、半年または1年単位でベトナム語集中コースやベトナム研究の授業を履修することができる。また、ベトナムからは、年間1名の交換留学生を受け入れる。

● 創立年 1955年
● 学生数 20,000名(教員数250名)
● 形 態 人文社会学系4年制国立大学/共学(学部課程18学部、修士課程19研究科、博士課程12研究科)

2.沿革

ベトナム国立ホーチミン人文社会大学は、1955年に創立されたサイゴン大学人文学部を前身とし、1975年の南北統一を経て、サイゴン大学の人文学部と社会科学部が併合しホーチミン大学となった後、1996年にベトナム国立大学傘下の大学として現在の名称に変更して再編された。ホーチミン市内のキャンパスをはじめ、郊外に広大な第二キャンパスを建設し、ベトナム南部最大の人文社会学系大学として成長を遂げるとともに、ベトナム国内で日本語教育が最も進んだ大学の一つでもある。

3.教育環境

ホーチミン人文社会大学は、ホーチミン市の中心エリアであるDistrict 1の北東に位置し、交通量が多い大通りに面している。大学の周辺は、商店や寺院、歴史博物館、動植物園などがあり、多くの学生や市民が行き交う活気溢れる地域である。大学の敷地はさほど広くない都市型キャンパスで、熱帯モンスーン気候の地域の特性を活かした開放的な校舎ビルが緑多い中庭を囲むような形で建ち、中庭では、ベンチでくつろぐ学生たちの姿が見られる。市内のキャンパスは手狭なため、ホーチミン市より20km郊外に新キャンパスを建設し、1~2年生はその新キャンパスで学んでいる。市内のキャンパスは3~4年生用で、留学生もこの市内のキャンパスで学んでいる。キャンパス内に学生寮はなく、留学生の多くは、大学が紹介する下宿(部屋貸し)に滞在するか、外国人用のアパート(個室)を借りて通学している。ベトナムでは個人が自家用車を所有することはほとんどなく、また電車や地下鉄もないため、市民の足はほとんどがバイクで、道路には溢れるばかりのバイクが行き交っている。大学の正門前にバス停はあるが、学生もほとんどがバイクで通学している。

4.教育システム

(1)学習内容
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ホーチミン人文社会科学大学には学部課程に31学部と大学院課程に18分野の研究科が設置されている。本学の学生が留学する場合は、2月中旬にベトナムへ到着し、まずベトナム語を学ぶ必要があるため、2月中旬~6月までは「外国人のためのベトナム研究・ベトナム語学部」で開講されるベトナム語集中課程の授業を履修する。6月下旬に実施されるベトナム語能力評価試験に合格すると、9月の新学期からは学部課程の授業を履修することができる。しかし、ベトナム語の習熟度によっては、7月~8月の夏期休暇期間中及び9月以降も同学部のベトナム語集中課程に留まり、ベトナム語とベトナム文化の講義を受講する。

(2)授業期間

ベトナムでは、大学だけではなくすべての学校の始業時間が午前6時45分からで、朝が早い。授業は50分授業で、夕方は午後5時まで講義がある。学生は各自に関係のある授業の時間にだけ登校し、終日大学にいる必要はないが、授業のコマ数は多く、学部課程の卒業に必要な要卒単位数は計210単位と、日本よりはるかに多い。学期は15週間ずつのセメスター制をとっており、前期は9月~1月、後期は2月~7月である。長期休暇は少なく、旧正月(1月下旬~2月)の2週間と、8月の1ヶ月間が夏休みとなる。

(3)設置学科・専攻

外国人のためのベトナム研究ベトナム語学部、文学部(ベトナム文学、言語学、ジャーナリズム等)、地理学部、社会学部、教育学部、歴史学部、東洋学部(中国研究、日本研究、朝鮮研究、東南アジア研究、オーストラリア研究、インド研究)、中国語中国文学部、英語英文学部、仏語仏文学部、独語独文学部、ロシア語ロシア文学部、哲学部、図書館情報学部、文化学部、文化人類学部、国際関係学部、体育学部

 

5.教育課程

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ベトナム語プログラム

ベトナム学科では、外国人留学生のためのプログラムを開講している。大学到着後に行われるレベルわけテストにより自分のレベルに応じたクラスで学ぶこととなる。レベルは6段階に分けられることから、留学申請時にベトナム語の基礎を身に付けていることが望ましい。

  1. コミュニケーションのためのベトナム語

    【ベトナム語のリスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの強化】

    • ベトナム語の文法
    • ベトナム語の発音及び声調
    • ベトナム語会話、作文、聴解、読解
    • ベトナム語語彙
    • ベトナム文化 など
  2. 実用ベトナム語

    【専門分野のベトナム語学習】

    • ビジネスのためのベトナム語
    • 学術のためのベトナム語
    • 科学研究のためのベトナム語 など
履修方法と時間数

通常コースと集中コースがあり、各コースとも8週間単位で構成されている。通常コースは1日2コマ(1コマ50分)の授業を週5日受講するため、8週間で計80時間の履修時間となる。集中コースは、1日4コマの授業で週5日受講するため、8週間で計160時間の履修時間となる。各コースの終了後に期末試験が行われる。

評価方法

学習成果を評価するためにベトナム語の教科書1冊ごとに2回のテストが実施される。また、定期的にベトナム語能力検定試験を行っている。それを受験するためには、授業時間の90%以上の出席が必要である。最終評価試験は、数教科に分けて行われ、各科目において50%以上の正解率が必要となる。

◎ベトナム語能力検定
  1. 初級ベトナム語能力検定(Aレベル)
    ベトナム語の授業を最低320時間(ベトナム語教科書1、2を終了するための学習期間)を受講し、期末試験に合格したレベルに相当する能力として認定される。
  2. 中級ベトナム語能力検定(Bレベル)
    Aレベルの続きでベトナム語の授業をさらに320時間(ベトナム語教科書3、4を終了するための学習期間)を受講し、期末試験に合格したレベルに相当する能力として認定される。
  3. 上級ベトナム語能力検定(Cレベル)
    Bレベルの続きでベトナム語の授業をさらに320時間(計960時間)を受講し、期末試験に合格したレベルに相当する能力として認定される。
ベトナム文化コース

外国人留学生のためのベトナム文化コースも開講されている。このコースでは60%がベトナム語の学習に当てられるほか、ベトナム文化に関する講義を英語で受講する。また、ホーチミン市やメコンデルタの史蹟や文化遺産への見学、ベトナムの大学生との交流の時間、ベトナム家庭での1週間のホームステイも可能である。

◎主な講義テーマ

ホーチミン市の地理と歴史、古代中世ベトナム史、フランス統治下のベトナム史、アメリカ新植民地主義、ベトナムの仏教、ベトナムの村、ベトナムにおけるカトリック信仰、サイゴン演劇史、ベトナム新経済政策、現代ベトナム文学、ベトナム教育制度、ベトナムの女性と家族、ベトナムの主要民族、ベトナムにおける外国投資

学部課程の授業履修

ベトナム語集中課程を終え、ベトナム語能力検定に合格した場合は、学部課程の授業をベトナム語で受講することができる。ベトナム語、ベトナム文化、西洋文明史、東洋文明史、言語学、経済学、法学、社会学などの正規授業が必修となっている。