文学・文化海外研修(英国・フランス):平成21年度例

文学・文化海外研修[英国・フランス]

研修先ケンブリッジ、ロンドン、パリ
 
研修期間2009年12月23日(水)~2010年1月4日(月)
13日間
 
[配当学年] 1~3年次
[定  員] 16名(最少催行人数10名)
[滞在方法] ケンブリッジ大学学寮(1人1部屋)およびホテル滞在(3人1部屋)
文学・文化海外研修[英国・フランス]
 
研修概要

研修概要英国(ケンブリッジ・ロンドン)およびフランス(パリ)を訪れ、両国の生活と文化を実体験します。ケンブリッジ大学における学寮生活体験、英国のクリスマス、ロンドンの歴史や文学文化の見聞、パリのソルボンヌ大学訪問、ルーブル美術館見学などを通して、現地の生活の実態、文学や演劇、絵画などの芸術文化の生まれた背景を知るとともに、英国とフランスの関係も考察します。参加者には読書が課題として与えられます。

 
学習計画

ケンブリッジ

ケンブリッジケンブリッジ大学を訪れ、同大学の学寮に滞在し、学寮生活を実体験します。13世紀に発足したケンブリッジ大学は、学寮(College)の集合体で、大学学部と学寮に所属することがケンブリッジ大学学生の証です。
中でもPembroke Collegeは600年の伝統を誇る古色蒼然たる学寮で、北山キャンパスと同程度の敷地に築後数百年を経た建物が並び中央に芝のガーデンが青々と横たわる瀟洒な佇まいです。
その一角にある比較的新しい建物で4日間滞在し英国学生の伝統的学寮生活を経験します。また、英国でのクリスマスの過ごし方も垣間見ます。キーワードは、食事・掃除・洗濯そして水。
学習計画

 

ロンドン

ロンドン ロンドンでは、数々の文学作品が生まれた街を歩き物語の背景となったものを探るとともに、ミュージカルで有名なウエスト・エンド地区でのミュージカルの観劇を通してシェイクスピアの故国に根付く演劇文化、舞台芸術に触れます。また、ザ・シティー地区を訪れ、近代資本主義、近代的信用制度の始まりとなった1694年イングランド銀行の設立の背景や今なお世界の金融システムの中枢となっている現場を学びます。さらに、ナショナルギャラリーや英国博物館も訪れ、英国の歴史や芸術文化への知識を深めます。

パリ

パリ

パリの学問そして文化の中心地カルチェ・ラタン(Quartier Latin=学問の街)にあるソルボンヌ大学(パリ大学)を訪問し、ヨーロッパ最古の大学のひとつといわれる大学の様子や現地の学生の生活を実地に見ます。その他、ルーブル美術館では、名作を鑑賞するとともに、美術館の建築構造への知識も深めます。ロンドンからパリへは英仏海峡の海底を通るユーロスターで移動し、両国の文化を比較のみならず、歴史的関係にも目を向けます。

 
成績評価・単位認定

事前講義への出席状況、課題への取り組み、海外研修時の参加態度、レポート提出などにより総合的に評価し、帰国時に「特定目的海外研修B」として2単位を認定します。

研修に参加して

研修体験談この研修は、私にとってとても刺激あるものとなりました。長い歴史の中で多くの著名人を輩出してきたケンブリッジ大学では、その寛大さと伝統の深さに圧倒されました。また、ロンドンでは、シャーロックホームズの舞台となったBaker Streetを訪れ、英文学の世界に触れることもできました。ただ、言語や文学を学ぶだけではなく、その国の歴史や文化を学ぶことも大切であるということや、現在の自分の視野は狭く、もっと世界に目を向けていかなければならないと感じさせられるものとなりました。

 

英語英文学科 小林 順 教授英語英文学科 小林 順 教授
「大学とは何なのか」という疑問をケンブリッジ大学とソルボンヌ大学で解ければ、すくなくとも解答のヒントを獲得できれば、この研修は大成功。持っていくのは、好奇心と向学心。荷物はできるかぎりコンパクトに。ツアー・コンダクターのいない、手作り「俺流」の旅、ハードな展開についてくる自信があれば、大歓迎。

 

column文学者たちの暮らしたロンドン

英国の建物のなかには、玄関に青い楕円形の看板が貼り付けられているところが多く見られます。これは、ブルー・プラーク(Blue Plaque)といわれ、有名人の生家や住んでいた家であったことを示すものです。特に、昔から世界の文化の中心であったロンドンには、多くの文化人や文学者が暮らしていました。ジョン・キーツ、サマセット・モーム、ディケンズ、コナン・ドイル、バーナード・ショー、ヴァージニア・ウルフなどの家が残っており、中には記念館として一般公開されているところもあります。この研修でも、ブループラークのある家を見つけ誰の暮らした家かを探ると興味深いでしょう。

文学者たちの暮らしたロンドン

 

訪問地

ザ・シティーとウエスト・エンド

ザ・シティーは正式には“The City of London”といい、ロンドン塔の西に広がるビジネス街である。ニューヨークのウォール街と並んで世界の金融市場の中心であり、王立取引所、イングランド銀行、ギルドホールなどの歴史的な建物と並んで超近代的なロイズ・オブ・ロンドンやSwiss Reビルの高層ビルが建ちロンドンの新旧が体験できる。
そのシティーの西側がウエスト・エンドと呼ばれる地区で娯楽の街とも言われる。映画、劇場、ザ・シティーとウエスト・エンドショッピング、美術館、ギャラリーなど様々なアトラクションが並ぶ。特にミュージカル劇場が多く、ニューヨークのブロードウェイと比較してロンドンのミュージカルの総称として「ウエスト・エンド」ということもある。

ルーブル美術館

世界最大でヨーロッパで最古の美術館のひとつ。元々宮殿であったが、フランス革命後に美術館として改められた。建物は、16世紀から19世紀までの3世紀かけて築かれており、近代のフランス建築様式や装飾品を結集した壮大なものである。収蔵品は、有名な「モナリザ」「民衆を導く自由の女神」「ナポレオンの戴冠式」「サモトラケのニケ」、「ミロのヴィーナス」などをルーブル美術館はじめ、古代エジプト美術、ヘレニズム彫刻、ギリシャ彫刻、古代ローマ彫刻、古代オリエント美術、中世・ルネサンス・バロック・ロココといった各時代の美術品の収蔵が充実している。

 

 

英国のクリスマス

英国のクリスマスイギリスのクリスマスは日本のお正月に相当する一大イベントです。12月になると町中にイルミネーションがきらめき、クリスマスの雰囲気が高まります。クリスマスイブとクリスマス当日は、通常は家族が家に集まりローストターキーやクリスマスプディングなどのディナーを楽しみます。また、教会に行ってミサを行うなど厳かに祝います。この日は町中のお店も閉まり、交通機関も止まり、クリスマスのお祝いで静寂に包まれます。