研究代表者 萩原 暢子
研究課題名 若年期の姿勢と重心位置が骨発達に与える影響
研究分担者 北村 映子
種類 基盤(C)
研究期間 2004〜2006年
研究概要 現有の重心動揺測定装置に、今回申請した解析装置一式を取りつけて身体の重心位置を測定するために、まず足圧中心と分布状況、前後方向への足圧の可動状況を調べた。足圧は、緑色、赤色、白色の3色で圧力を表し、計測範囲として緑色は5〜200g、赤色は200〜500g、白色は500g以上の圧力分布面積(cm^2)と割合(%)を示す。測定は、被験者を装置に起立させ、静止状態から前傾、後傾の3ポーズを5回繰り返し、足圧再現状況を見ることで、代表値となる回数を割り出した。20名の被験者で検討した結果、中央値を用い5回との誤差が少なかったことで、3回の試行の中央値を代表値として採用することとした。測定項目は、足形状として足長、足幅、足高、および大転子-上前長骨棘長を測定した。姿勢については、耳垂、肩峰突起、上前長骨棘、膝関節、外顆に印をつけたマーカーを貼付し、足圧測定時に各ポーズをデジタルカメラで撮影した。また、音波側定装置AOS-100による骨評価値を測定し、並行して身体・体力測定、ライフスタイル調査を行った。その結果、1)足高とSOS、大転子-上前長骨棘長とすべての骨パラメータに有意な正相関が見られた。2)足圧分布と骨との関連では、静止した姿勢で、足圧の最も軽量の分布域である緑色の面積と骨評価値との間に、有意な負の相関が見られた。3)すべての骨パラメータは、体重、体脂肪率(%)、BMI、除脂肪体重と正の相関が見られた。4)前傾と後傾による可動面積と骨密度との有意な関係は見られなかった。
以上より、運動による足高の発達が骨を発達させ、身体発育による大転子-上前長骨棘長の伸びが、骨発育に良い影響を与えていると思われた。また、足圧のかからない面積が小さいほど、骨発育が良いことが示された。