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日本語教員養成課程紹介コーナー

 
香港実習10日間をふりかえって  ―海外日本語教育実習レポート―
人間文化学科4年次生 梶 茉耶子
今回は香港の中文大学の学生の方々に日本語を教えるという目的で、香港に10日間滞在してきました。6日間はクラス見学や授業、残りは現地の学生さんたちとの交流や香港観光といったものでした。
まず、日本語教育実習についてですが、私は今まで10分〜15分の模擬授業を指導案通りに、それも日本人相手にしかしたことがありませんでした。指導案を書くことは簡単ですが、果たしてその指導案通りに自分が50分の授業をたった一人で外国人相手にできるのかがとても不安でした。しかし、実際にやってみると、長いと思っていた50分はあっという間で、逆に時間が足りないくらいでした。そして、やはり指導案通りには授業が進まないということに苦労しました。現地に着いてから、授業計画を何度も変更しました。指導案は日本で何度も練りあげ、完璧に近いものを準備して行ったのですが、それでも滞在中、大学からホテルに帰って何度も指導案を練り直す日々でした。しかし、一度授業をしてみるとそこから自信が付き、授業の進め方もわかってきました。
私が一番多くのことを学ばせてもらったのは、日本語が全く分からない初級のクラスの人達の授業でした。このクラスでは、私の前の人が思うように授業が進まなかったためにその分を私が受け持つことになりました。当初はどうすればいいのか混乱してしまい、周りにも不機嫌な態度をとっていましたが、そこでいじけていてはいけないと思い気持ちを切り替えることに努めました。結果的には全てを50分に詰め込むことは無理でした。しかし、私の役目はまずしっかりとした日本語の基礎を伝えること、そして何より日本語を学ぶにあたって生徒の人たちに楽しんでもらうことだと考え、最後までしっかり自分の役目を果たすことに努めました。その点では自分の役目をまっとうできたと思っています。その授業が終わってから振り返ってみると、反省点は多かったですが、何より一緒に行った仲間がサポートしてくれ、また香港の学生さんたちが私の授業が至らない時でも、文句一つ言わず真剣に聞いてくれたからこそできたことだなと思いました。
私は、今回このような実習をさせていただけたことにも感謝していますが、やはり一番嬉しかったことは国籍が違う同年代の学生さんたちと交流が持てたことです。香港に行くまでは、香港の学生はどんな人たちなのか、また日本人はどう思われているのだろうかと考え、不安もありました。しかし、実際に行ってみると香港の人達はとても親日的で親切でした。この実習で、日本語教員として日本語を教える点で学ぶことは多かったのですが、何よりも、香港の学生さんたちがとても勉強熱心で、その姿勢と意欲に大変刺激されました。日本人の同じ学生として彼らの勉学に対する姿勢を見習うべきだと感じる時が多くありました。また、彼らと話すことで自分の知らないことも多く、発見がたくさんあり視野が広がった気がします。一番驚いたことは彼らが2ヶ国語以上話せることです。彼らが母国語以外の言語を流暢に話している姿を見て私の言語に対する勉強なんてまだまだだなと思い知らされました。言語を勉強していることは、イコールその言語を話せることだということを今回彼らから教えてもらいました。
今回この香港実習に参加したことで、自分の将来を考えるいい時間にもなりました。今の時点では将来、日本語教員になるかは分かりませんが、人前に出て50分も授業をしたということは大きな自信になり、とても貴重な体験になったと思っています。また、10日間という短期間ではあったにせよ香港という場所や現地の人たちのことを知ることができ、自分にとってまた新しい発見となったと思っています。
 
 
 
   
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