京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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論文梗概
 

金川泰子
図書館と博物館の連携による学習支援 −「知識と体験を融合させる学習」を目指して−

 
 社会教育は学習支援のサービスの拡充を図り、学校教育との連携を強化することで、子どもの学習を支援していくことが重要であると考えられている。社会教育の対象となる施設は、公民館・博物館・図書館である。本研究では、このうち資料を収集してそれを利用者に提供することに主眼に置いている、図書館と博物館に着目した。また、子どもの対象学年は、学習レベルに配慮するため小学校高学年に絞った。
  現在、社会教育施設の図書館と博物館が、子どもへの学習支援として行っている支援およびサービスには、図書館の児童サービスや博物館の教育普及活動などがある。この支援およびサービスを活用して、学校との連携を図れば子どもへの学習支援を充実させることができると思われる。しかし、現状は、学校との連携に熱心な図書館や博物館でしか行われておらず、全体的にみて活発に行われているとは言いづらい。また、社会教育施設の図書館と博物館が、連携して支援するというような事例はほとんどみられない。このように活発でなかったり、事例がみられない理由として、図書館や博物館は学校に比べ<1>社会教育が対象とする子どもは不特定多数のため、子どもの学習状況に合わせた学習が浸透しにくい、<2>本などの活字資料の提供に主眼を置く図書館とモノなどの実物資料の提供に主眼を置く博物館では、支援できる範囲に限界があるということが考えられた。
  そこで本研究では、a)学習プロセスに沿った支援とb)図書館と博物館の連携を生かした支援を行えば、子どもの学習がより充実するという仮説を立てた。この仮説を検証するに当たって、まず、The Big6Skills、情報リテラシー基準、MI理論という3つの理論を援用し、子どものニーズに合った支援を行うために、学習プロセスの基盤を作成した。つぎに、この学習プロセスの基盤を理論的な枠組みとして考え、これに基づいた支援を実際に展開するために具体的な方法として子ども用のワークシートを作成した。そして、図書館と博物館が共通の支援意識をもって連携しつつ支援ができるように、支援ポントをまとめた手引き、学習支援(仮)モデルを提示した。調査は、このワークシートと学習支援(仮)モデルを使用して行った。そして、調査の結果を分析し、具体的な支援内容と学習効果について考察を行った。
  その結果、学習プロセスの基盤を基にして、支援ポイントをまとめた学習支援モデルがあれば@学習効果が明確になるので支援内容をより充実させることができるA共通の支援意識ができ連携意識が高まることがわかった。この結果から、a)学習プロセスに沿った支援とb)図書館と博物館の連携を生かした支援に焦点をあてた支援を行えば、子どもの学習がより充実することが明らかになった。
 
 
 
 
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