京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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論文梗概
 
黒田優香  「祇園祭と植物ヒオウギの文化誌」
 

 日本三大祭の第一にもあげられている祇園祭は、京都伝承の夏祭りである。祇園祭には、ヒオウギという植物が必ず飾られるという風習がある。ヒオウギは扇状の葉を持つことからヒオウギ(檜扇)と名付けられた。古代、ヒオウギで悪霊退散したことから厄除けの花として飾られるようになった。そして、祇園祭が元々は疫病を流行らせている怨霊の怒りを鎮めるために始められたことから、悪霊退散に使われたヒオウギは欠かせないものとなったと考えられる。  
 また、ヒオウギは黒い種子を持っていることから、この種子が古代「ぬばたま」と言われ、万葉集の枕詞「ぬばたまの」として黒や夜に関するものに多くかかる。  
 第I章では、植物ヒオウギがどのような植物であるのか、どのように利用されてきたのかについて述べる。また、ヒオウギが様々な名称を持っていることから、その名称についても述べていく。
 第II章では、祇園祭の歴史、祭りの流れ、祭りに秘められているおまじないについて述べていく。そして、ヒオウギが厄除けのお守りとして飾られることから、祇園祭とヒオウギにどのような関係があるのか、なぜ、祇園祭でヒオウギが飾られるようになったのかを考察していく。
 第III章では、ヒオウギの実が古代「ぬばたま」と言われ、枕詞「ぬばたまの」として使用されていたことから、「ぬばたまの」の紹介と用例、様々な解釈について述べていく。さらに「ぬばたまの」の漢字の表され方についても考察する。また、「ぬばたまの」が平安以降「むばたまの」「うばたまの」と形を変えていることから、それらの歌の紹介や現在も人々に親しまれている京菓子「烏羽玉」についても述べる。

 
 
 
 
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