京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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論文梗概
 
梶谷琴恵   「モーツァルトの調性観」
 

 モーツァルトはその短い人生の中で、一般にはおよそ600曲とも800曲ともいわれる数の作品を残している。しかし、その大半は長調で作曲され、短調の曲は少なく、その少ない短調曲の中でも特にハ短調、ニ短調、ト短調の3つの調性が頻繁に使用されている。換言すれば、モーツァルトの調選択は比較的狭いことになるが、それではそこに何らかの理由があるのか、あるとすればそれが何に起因するのか。
 モーツァルトの音楽活動を概観して気づくことは、彼が積極的に当時の新種のクラヴィーアを試したということである。それらの鍵盤楽器には、今日では考えられない様々な装置が装着されていて、モーツァルトはそれらのとりわけ2つの種類のペダルに特別な感触をもっていたようである。それらはいずれも、彼が和声感を強調する目的で使用したと思われる。そして、さらにこの和声感を浮かび上がらせる補助となったのは、当時、広汎に使用されていて、モーツァルト自身も使用した古典調律である。
 モーツァルトの音楽活動を概観して気づくことは、彼が積極的に当時の新種のクラヴィーアを試したということである。それらの鍵盤楽器には、今日では考えられない様々な装置が装着されていて、モーツァルトはそれらのとりわけ2つの種類のペダルに特別な感触をもっていたようである。それらはいずれも、彼が和声感を強調する目的で使用したと思われる。そして、さらにこの和声感を浮かび上がらせる補助となったのは、当時、広汎に使用されていて、モーツァルト自身も使用した古典調律である。
 モーツァルトの和声感は、これらすべての上に成り立つものであり、それは、これらの楽器や調律法を詳しく調べ、また、彼自身が書簡集などで述べることを分析することでより明確になるであろう。本論の目的は、モーツァルトが当時使用した鍵盤楽器の特質と、当時の調律法である古典調律との関連においてモーツァルト調性の概念の本質を明らかにすることである。

 
 
 
 
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