京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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論文梗概
 
吉田優香   ディスクレシアの子どもたちに対する学習支援〜学校図書館を中心に〜
 

本論文は、子どもが一番初めに受ける学校教育であり、また基盤を固めていく第一段階である初等教育において、ディスレクシアの子どもが背負うハンディキャップを最小限に抑えるためには、学校のカリキュラムと密接な関係のある学校図書館から支援していくことで、よりよい効果をもたらすことを明らかにすることである。近年では、我が国においてもこの通常の学級に在籍する特別なニーズをもつ子どもが注目され、当該児童生徒に適した指導または支援を行うことが求められているようになってきたが、今日においてはまだ十分な支援が行き届いていないのが現状である。
そこで本研究では、初等教育の間に、ディスレクシアの子どもが学校図書館から適した図書館資料の提供を受けることで、ハンディキャップを最小限に抑えることができるということと、学校図書館は、ディスレクシアの子どもが背負うハンディキャップを多種多様な資料面から学習支援を行うことができる適切な場所であるという2つの仮説を検証した。検証に当たっては、本研究の軸となるディスレクシアの特徴や必要な支援、今日における学校図書館の現状と課題について文献による検証を行った。また2つの仮説を明らかにするため、仮説1では、ハンディキャップに対する国内外の社会的背景、学校図書館と公共図書館との相違点、仮説2では、ディスレクシアの子どもへの支援を行う際に問題となる著作権について、学校図書館とネットワークについてそれぞれ文献をもとに検証を行い、学校図書館からディスレクシアの子どもに対して学習支援を行うことが有効であることを理念上位置づけた。次に、できるだけ既存の取り組みをベースとした支援モデルの提示を行うため、発達障害やディスレクシアを含む読み書きが困難である児童生徒への学習支援や先進的な学校図書館の取り組みの実態をインタビュー形式で調査した。そして、文献とインタビューによる調査の結果を分析し、既存の取り組みをベースとした具体的な学校図書館からの学習支援について考察を行った。
その結果に基づいて、教育委員会内に学校図書館支援センターを設置し、特別なニーズの子どもに適切な教材・教具を提供するセンターを設け、各学校図書館が窓口となり、通常の学級に在籍するディスレクシアの子どもへタイムリーかつアクセシブルな資料を提供できる、学校図書館を中心としたネットワークを形成する支援モデルを提示した。

 
 
 
 
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