京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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論文梗概
 

八木和栄
学校図書館を活用した表現活動の充実について

 

 本研究の目的は、学童期における表現活動の向上のためには読書力が必要で、その方策の一つとして、学校図書館を活用した児童・生徒への支援があると考え、読書力や表現力向上のためには、学校図書館との連携が有効であることを明らかにする。

今の学習指導要領(小学校2011年施行)1)では、児童の思考力・判断力・表現力を育てる表現活動や言語活動の充実を目的とし、教科全般において横断的な学習活動が求められている。表現活動の重要な要素の1つとして、観察や調査・見学などの体験活動に基づく言語活動の充実を図ろうとしており、それらの力を養うために学校図書館の利活用の重要性が示唆されている。しかし、表現活動や言語活動の具体的な学習方法は、いまだ十分には提示されていない。

 表現力の向上の土台となるのが「言葉の力」と「イメージする力」であると推測される。この二つの力をつけるための方法として中心となるのが読書活動であると考えた。

 学童期の「読書力」を高めることは、「言葉の力」と「イメージする力」を向上させることにつながり、その二つの力がつくと表現力が豊かになるのではないかと考え、そこで、「読書力」と表現活動の関連性を調べ、学童期の子どもたちを対象に、学校図書館を活用した支援のあり方について考察する。この目的を検証するため、以下の仮説を立てた。

 第1の仮説では、「読書力」は、「言葉の力」と「イメージする力」によって成り立っていて、その力があれば、表現力が豊かになることを文献で検証する。

 文献を整理すると(1)読書力の土台として、言葉の発逹における言語獲得について得られるものは、第一に認知や心の成長であり、第二に思考力、第三にコミュニケーション能力であるといえる。(2)言葉とイメージとの関連性についてわかったことは、「言葉の力」がつくと、「イメージする力」が深まり、イメージする力があると言葉の力がつき、それらの力は、表現する力へと高められることが考えられる。(3)想像力をつけるということは、本を通して出会う未知の世界が、想像の素材となる経験や知識を豊かにする。読書は、子どもの成長に不可欠であるといえる。それは、「読書力」がつくことと深く関連していることがわかった。

 よって、「読書力」がつくということは、「言葉の力」と「イメージする力」によって成り立っていて、「言葉の力」と「イメージする力」の二つの力は、「読書力」の土台である。「言葉の力」を育み、「イメージする力」を高めることは、「読書力」をつけることである。この二つの力は、「読書力」がつき、豊かな「表現力」がつくことでもある。

 第2の仮説では、表現力を豊かにするために「言葉の力」と「イメージする力」は土台であり、それらを向上させるための、支援には、多様な方策があるが、その方策の1つとして「読書へのアニマシオン」が有効であるのではないかと考えた。

 
 
 
 
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