京都ノートルダム女子大学 大学院人間文化専攻

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第一回「文化の航跡」研究会の報告

 

人間文化研究科人間文化専攻では、2006年から「比較古都論」と題した公開講演会を開催してきました。今回は、こうした活動を基層部分から下支えするため、そしてまた教員の日々の研究成果を日常の教育活動に還元していくために、「文化の航跡」研究会と呼称する研究会を恒常的に開催することとしました。教員の研鑽の状況を示しながら、研究仲間でもある教員や院生ともども、さまざまな領域の研究についても見聞を深めていきたいと考えています。

この頁では、この「文化の航跡」研究会の発表概要を順次報告していきたいと思います。 なお、「文化の航跡」とは、大学院開設の記念として2005年4月に刊行した『文化の航跡 : 創造と伝播』(思文閣出版)にちなんでの呼称です。

第一回 「文化の航跡」研究会 2008年1月31日(木) 於本学 ソフィア館4階 ゼミ3 16時30分〜18時40分
発表者 岡村敬二 「〈大連・奉天・新京〉三都比較論 ―創出された文化資源の諸相から」

概要

戦前期日本の支配下にあった中国東北部、そのうちの主要都市である大連・奉天・新京について、その地で展開された資料の複製や出版、博物館・図書館の創設や運営、文物の保全と整理・保存などの文化資源に不可避的に纏わりついた来歴を踏まえながら、主として満洲国時期での三都の諸相について報告した。

まず、「創造され重修される史蹟・文物・蔵書」として、三都を中心とした図書館や博物館、その蔵書や文物、また熱河宮殿の重修や出版活動などにふれ、「利用され、鑑賞され、研究される史蹟・文物・蔵書」として、奉天および新京での日満文化協会の活動、その満洲国レベルでの刊行活動、新京を中心とする美術展覧会、建国十周年慶祝献納画などを媒介にしつつ都市の様相を述べた。さらに「遺され継承され保存される史蹟・文物・蔵書」として、終戦後の資料文物の接収・継承・保存の実情について三都の主として図書館での資料の実態について論じた。

これまで、大連と新京については、満鉄マンなど比較的自由な背広服的「大連イデオロギー」と協和服で官僚的統制的な「新京イデオロギー」として対比されることが多いが、こうしてさまざまな文化資源の歴史的経緯を考えてみたとき、こうした二項だけでなく、「満洲国の文化」の底流にながれていたのは、古都(陪都)奉天の文化資源ではなかったか、と考えてみた。

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