京都ノートルダム女子大学人間文化学科

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人間文化学科
 
 

京都フィールドワーク

 

ユネスコ・アジア文化センターの文化遺産保護指導者研修・交流プログラムに
人間文化学科の3回生4名が参加しました。

 
 この研修・交流プログラムは、アジア太平洋地域11ケ国から11人の文化財保護指導者が集まり、奈良をベースとして様々な文化遺産保護について研修を受けるユネスコ関連の事業のひとつですが、その一環として6月28日(月)に一行が京都ノートルダム女子大学を訪問し、本学学生諸君との交流会を持ちました。本年で6回目となりました。
 午前中は「古都に学ぶ」をテーマに学生諸君が英語でそれぞれの考えを述べました。千年の都は文字通り文化博物館であり、そこで学ぶことは言わば博物館で実習を受ける ことと同じことです、と述べた学生。キャフェ巡りを趣味とする学生は古都独特の町家キャフェを紹介しました。また、芸術を学ぶひとりの学生は「鳥獣戯画」を紹介、さらに日本の新たな文化活動のひとつとして注目度抜群のマンガを話題とした学生もおりました。 日頃の学びについて英語で話す学生諸君の生き生きとした姿がいかにも印象的でした。
 午後は京都エクスカーションに研修参加の皆さんと連れだって出かけました。文化遺産金閣寺見物後、本年からの新しい研修企画として寺町二条の版元・芸艸堂の版木蔵を見学させて貰いました。芸艸堂というユニークな出版社の歴史を学び、実際に「摺り」も体験させていただき、各国の研修参加者のみならず本学学生諸君にとっても貴重な学びの機会となりました。版木蔵に蓄積されたおびただしい数の版木を前に、この文化遺産は実は「使われる」のを待っているのだ、と改めて知りました。遺産というとすぐ保護と結びつきますが、実は版木のような文化遺産は使われてこそその価値があるものなのですね。
 そしてもうひとつ大切なことを知った、とひとりの学生が言いました。それは版木には彫り師の名が記されていないのです。例えば我々の知っている浮世絵など、画家の名によって後世に伝えられますが、実は完成品になる前に、少なくとも版木を彫る職人、そして摺る職人の作業があるのです。しかし彫り師の名も摺り師の名もほぼ永久に忘れられてしまうのです。継承されている多くの文化遺産には実はこのような「名もなき人々」の高い技術、優れた感性が秘められていることを知った、とその学生は言いました。
 学生諸君はこの28日の交流会への準備として、岡村教授による「芸艸堂と京都の出版」についての講話を事前に聞いておりました。そして版木蔵も前もって見学させてもらうなど、事前の準備も精力的に行っておりました。このような28日の交流プログラムへ向けての事前活動も学生諸君の「学び」をより深みのあるものにしたと言えるでしょう。
 人間文化学科の学びの4つのキーワードは「集める」「出かける」「残す」「伝える」ですが、すでに6年もの間継続して開催していますアジア・ユネスコ文化センター文化遺産保護指導者研修プログラムへの学生諸君の参加はその格好の一例ではないでしょうか。
 

芸艸堂のお蔵見学です。

摺り体験 (良くできましたね。)
   

担当者から木版に関する説明を受けています。
 
 
 
 
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