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人間文化学科からのお知らせ

 
 

京都ノートルダム女子大学人間文化学科・人間文化専攻共催

報告 - 第四回 公開講演会を終えて

 

「比較古都論」(町のなりたち、人の往来) 平成20年11月15日(土)

 

 

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講演2「中世ヨーロッパ都市の成り立ち」 本学非常勤講師 アンドレ・アンジェイ

2008年11月15日(土) 13:00〜16:00

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講演中のアンドレ・アンジェイ非常勤講師

ヨーロッパとは、1.ギリシャ・ローマ古典文化、2.キリスト教文化文化、3.ゲルマン民族の精神、この3つが文化の要素として結合してできあがったものです。この意味で民族や国家を超えたヨーロッパの母体、基礎ができたのが中世です。現代ヨーロッパ人の生活様式や生活感情の多くは中世に成立したものが基礎となっています。現代市民生活の根底にある民主主義精神は、中世都市の中で育まれた市民意識と団体規制のルールが出発点となっています。つまり、中世都市法に現われていた1.自由、2.自治、3.公共性の精神です。

 

 中世ヨーロッパ社会においてキリスト教会は、その特有の活動と、ひとつの公的役割と考えられる“祈り”とによって、特権的立場を占めるようになります。聖職者と世俗の信徒達を本当に魅了したのは修道院でした。ロマネスク建築に関して言うと、当時の建築の最も大事な使命は、最も重要な儀式である“聖体の神秘”のために信者達を迎え入れ集まるための祭礼の場を手に入れることでした。ロマネスク教会は大宇宙全体の表現であり、そして人間であるところの小宇宙全体の表現です。教会は機能的なものです。しかし教会堂はまた同時に象徴的なものでもあります。バシリカ式平面の交差廊の交差部あるいは会堂頭部は、十字架を思い起こさせます。

 

 中世都市は防備のために市壁をめぐらし、宗教の中心として教会をもち、それに接して市場・広場・市役所をもつというのが中世都市の外観を示すものでした。都市法の規定にある「1年と1日の原則」、それはどんな身分の人でも都市に住んで1年を経過すれば市民・自由民の権利を獲得できるというものでした。「都市の空気は自由にする」という言葉は都市が持つこのような特性を言います。

 さて、以上のような市民意識は国民意識よりも早く成立したものです。ヨーロッパ共通の意識であり、ヨーロッパ近代国家や近代都市の制度・原理に受け継がれていったところに、ヨーロッパ中世都市の大きな歴史的意義があるといえます。

 

 
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講演会看板 開会挨拶 長沼准教授の講演 質疑応答
       
司会の岡村教授 アンジェイ講師の講演 アンジェイ講師の講演 質疑応答
 
 

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