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人間文化学科からのお知らせ

 
 

京都ノートルダム女子大学人間文化学科・人間文化専攻共催

報告 - 第七回 公開講演会を終えて

 

「比較古都論」(町のなりたち、人の往来) 平成22年11月13日

 

 

 
公開講演会にご来場をいただき有難うございました。

第七回「比較古都論」は平成22年11月13日(土)に開催されました。今回はおふたりの話者をお迎えいたしました。

 
第七回「比較古都論」−町のなりたち、人の往来―
人間文化学科教授 服部昭郎

第一話者は京都大学名誉教授石川光庸(みつのぶ)先生で、「シーボルトの江戸参府紀行」のテーマでお話をしていただきました。石川先生は慶応大学大学院をご卒業後、同大学講師を経て京都大学の教授をおつとめになられました。ご専門はドイツ・ゲルマン語史です。
今回の先生のお話は、1826年の2月から6月にかけて江戸を訪れたシーボルトについてでした。往路復路の実際を資料からわかりやすくご説明いただきましたが、中でも近年先生が精力的に取り組んでおられますシーボルトの書簡調査をもとに、これまであまり知られることのなかった日本を旅するシーボルトの率直な心情について話していただいたことに強い感銘を受けました。

 
第二話者は本学人間文化学科准教授朱鳳による「19世紀の広東と西洋文化」でした。朱准教授は日中漢字交流史を専門とする新進気鋭の研究者ですが、今回のテーマは彼女の研究のコンテクストの中心にせまるもので、19世紀の広東に滞在して聖書の中国語翻訳を行った宣教師ロバート・モリソンに焦点をあてたものでした。モリソンらによる中国語訳聖書をはじめとする西洋文化情報の中国語による出版は、東アジア漢字圏に大きな足跡をのこすことになり、それ以降の西洋文化受容の言語的基盤を作った、と話されました。
 
今回の「比較古都論」は、西洋文化が怒涛のごとく極東の地に押し寄せてきた19世紀、その中心的都市―広東と江戸―に滞在して西洋文化伝達に積極的な役割を担ったふたりの人物に焦点をあてるものでした。
このたびの公開講演会は京都新聞社のご後援をいただき開催されました。学外からご来聴いただい市民のみなさんからはいろいろなご質問などが出され、活発な会となりました。

なお、これまで七回にわたり開催してまいりました人間文化学科・大学院人間文化専攻共催の公開講演会「比較古都論」は今回をもちまして終了させていただくことになりました。来年度からは、新機軸のもとで新たな公開講座を開催する予定ですので、多くの市民の方々のご参加をお待ちしております。
 
 
 
 
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