京都ノートルダム女子大学人間文化学科

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人間文化学科

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朱鳳 准教授

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朱鳳 准教授

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朱鳳准教授「東西文化を架橋するロバート・モリソンの翻訳活動に関する書誌学的研究」

≫[基盤研究C] 平成22年4月より3ヶ年

 
モリソンのゆかりの地及び生家を訪れて - H23年科学研究補助金研究調査報告書
 
 

 H23年の8月21から27日までにモリソンの在華文化活動に関わる資料を調査するためにイギリスを訪れた。
 科学研究費執行二年目の今回はロンドンの大英図書館での資料調査以外にイギリス北部のモリソン出身地モーペス周辺の大学と図書館にも足を伸ばして実地調査を行い、新しい収穫が得られた。
 先ず8月22日と23日にロンドンの大英図書館を訪問した。そこで、図書館にあるChinese CollectionsのGraham Hutt氏に会い、大英図書館に所蔵しているモリソン関連史料及び図書館の沿革について紹介してもらった。それから東インド会社広東事務所の業務日誌と書簡を閲覧し、モリソンに関連する部分のコピーを依頼し、大英図書館での調査を終了した。
 東インド会社の業務日誌にモリソン関連の記録もいくつかあったが、多々点在しているため、なかなかたどりにくいと感じた。今後はむしろロンドン大学SOAS校に所蔵しているモリソン日誌を中心に研究を行いたい。
 8月24日にロンドンからニューキャッスル(Newcastle)へ移動し、Library of the Literary & Philosophical Society を訪問した。ニューキャッスルはモリソンの故郷モーパス(Morpeth)に非常に近いので、モリソン家の末裔も住んでいると聞いた事がある。今回この図書館を訪ずれる目的はモリソンの肖像(図@参照)を見る事である。突然の訪問にもかかわらず、図書館のスタッフが熱心に案内してくれた。この図書館に所蔵しているモリソンの肖像は私たちが今まで親しんできたモリソンの肖像(図A参照)とは別ものであり、今までの研究発表では言及されていなかった。そのため、誰の作品か、当該図書館に所蔵した経緯などに関する諸事項についてはさらなる調査が必要である。
 この図書館にモリソンの華英・英華字典を始めとする多数の著作が所蔵されている。ここで、A Memoir of the Principal Occurrences During an Embassy From the British Government to the Court of China in the Year 1916という書物をコピーした。
 8月25日にいよいよモリソンの生誕地Morpethへ向けて列車に乗った。Morpethの駅は街の外れにあり、列車を降りるとその静けさと旧さに少々驚いた。15分程歩くと街の観光案内があった。とりあえず情報収集しようと思って、中に入ってカウンターに座っている若い女性にモリソンのことを色々聞いて見た。しかし彼女はモリソンのこと全然知らないようだった。この街の人びともすでにモリソンのことを忘れてしまったのであろうか。仕方がなく、Bullers Greenという場所を教えて貰って、Morpethの地図を手に、街へ出かけた。Bullers Greenは街の小高い処にある目立たない小さい通りである。通りの突き当たりに行くと、目の前に二階建ての家屋が数軒並んでいた。そこがモリソンのかつての生家が建っていた場所である(図B参照)。モリソンが当時住んでいた建物はもちろんすでに存在しないが、新しい家屋に記念碑が嵌められている。そこにこのように文章が刻まれている"In Victoria's Jubilee year this house replaced the one in which Robert Morrison D.D. was born"。つまりビクトリア女王在位50周年の時(1886)にモリソンの生家が取り壊された。モリソンの生涯と彼の文化活動を研究して10年も経って、ようやく彼の生誕地を訪れることが出来て、本当に感無量だった。
 今回駆け足でイギリスのいくつかの図書館を訪れて、資料収集と実地調査を行った。その成果は今年度の後半で論文にまとめ、学会で発表する予定である。

 
図@モリソンと彼の中国人助手たち
 
図A Library of the Literary & Philosophical Societyに所蔵されているモリソン像
 
図B モリソンの生家にあった場所
 
 
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