ソフトウェア技術者の間で今、ネットワークをフルに活用し、世界中の人々が協 力しあってソフトウェアを開発・改良する活動がさかんだ。 これはオープンソースとよばれ、だれでも無料でネットワーク上から入手して、 利用できる。今、注目を集めているLinuxもその一つである。
このオープンソースの概念を、誰にでも理解しやすくするために、 手作りぬいぐるみとその型紙の公開にあてはめて説明するプロジェクトが、 1999年夏、京都ノートルダム女子大学でスタートした。 学生の片桐麻里子さん (当時、生活文化学科4回生)が実際に数々のぬいぐるみを作り、 型紙をネットワーク上に公開したからだ。
このプロジェクトでは、ぬいぐるみ作りのアイテムと、ソフトウェア開発の アイテムを、以下のように対応させている。
型紙 ソース(プログラムコード) 作り方 ドキュメント 改善提案 パッチ 手作り用キット ディストリビューション ぬいぐるみ OS ぬいぐるみの服 アプリケーション
また、ぬいぐるみとソフトウェアの共通点と相違点は次の通りである。
共通点:
- それが得意な人の参加が必須
- 同じ人とモノを育てるのは楽しい
- 数々の改善提案をまとめる作業は重要
- その分野の専門家以外の意見は貴重
- 出版物などで紹介されるものがメジャーに
- 賛同者は頼まれなくても自ら広報する
相違点:
- 布や型紙はネット上での受け渡しが困難
- 手で触れられるモノには特別な感情が…
- オープンソースであることが当たり前の世界
- ぬいぐるみという概念は誰でも理解しやすい