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「大学でのネットワークリテラシー教育の実際〜ノートルダムでの場合〜」
講演者:吉田 智子

インターネットの発展に伴い、大学において学習や研究を進める上 での基礎力として、ネットワークを理解、活用する力の獲得が必要と なっています。1990年前後より、大学での情報処理あるいは、 コンピュータ科学の入門科目として、「情報リテラシー」をとりあげる 講座が設定されるようになりました。当初、コンピュータの動作の基本、 コンピュータの操作スキル(ファイル管理、ワープロ、表計算)が 主体でしたが、その後、インターネット関連の操作スキル(電子メール、 Webブラウザ)が加わっています。

そのため、ワープロ、表計算、電子メール、Webブラウザの使い方、 つまり、アプリケーションの使い方の習得に力を入れざるを得なくなり、 その結果、「教えられたソフトウェア以外は使えないし、 使おうとしない学生」を生み出すという弊害もおこっています。 本来「情報リテラシー教育」においては、 「新しいソフトウェアに対する適応力」、 「自分で問題解決できる能力」、「計算機をどのように利用するか、 利用しないのかを判断できる能力」を身につける必要があります。

しかも、多くの場合、操作スキルと体験を 積み上げるシラバスが構成されているため、インターネットを使っての 問題解決力を育成するという視点も十分ではありません。

さて、現在の京都ノートルダム女子大学での情報リテラシー教育に 関係する科目には、主に次のものが実施されています。



このうちの「情報処理 〜ネットワーク・リテラシーを身につける〜」の授業内容は、 次に示す5つの部分からなり、課題を通して学習を進めます。批判的な評価を 通して考えることが重要な点なので、それぞれに評価の基準となる ようなチェックリストあるいはワークシートを用意しています。

項目 内容 ワークシート/チェックリスト
インターネットのしくみ 情報交換手段の比較 情報交換手段の比較ワーク シート
電子メールでのコミュニケーション 特性、作法、文書技法 チェックリスト、
    コミュニケーション比較ワークシート
Webでの情報収集 検索実習、特性理解 検索演習シート
Webの批判的閲覧 Web評価 批判的に読むためのチェックリスト
Web制作 企画、設計、制作、評価 企画シート、チェックリスト、
    UIチェックリスト、テストシートなど



さらに、UNIX系OS の各自のディレクトリにファイルを作ったり、転送したりす ることにより、階層構造を持つディレクトリ構成が理解できるように工夫してい ます。



Tomoko Yoshida
2000-11-01