『LLUG(えるらぐ)の活動報告』

• 吉田智子、堀井友美、八田万美、片桐麻里子、柳田恵
• 発表日：1998年12月18日
• http://llug.linux.or.jp/

1. LLUGについて

LLUG(Ladies' Linux Users Group; 女性Linuxユーザ会)は、 「Linux Japan 誌」1998年7月号の読者の窓の「Linuxの女性ユーザって、 どのくらいいるんでしょうね」という投書をきっかけに、 1998年7月に誕生しました。

会の名称は、Japan Linux Users Group (JLUG;じぇーらぐ)、 Tokyo Linux Users Group (TLUG;てぃーらぐ) などにあやかって、 Ladies' Linux Users Group (LLUG;えるらぐ)としました。

2. 会則や方針

会則は「堅苦しい表現をできるだけ避けた、元気で明るい会」です。 なんでも発言、提案ありの「自由学級」方式で、 メーリングリストでの活発な意見交換、そして、 プロジェクトごとに班を作って活動しています。

「自由学級」とは、具体的にはこのようなイメージのものです。

• 厳しい先生ではなくて、暖かい友だちのいる「自由学級」
• 「うまくいかないよぅ。グスン」の時に相談したり、 「成功したぜ、イェーイ!」の報告して、喜びを倍増できる「自由学級」
• 宿題はないけど、何か自分でしたい課題があれば、 「私、こんなことしたーい!」と手をあげて、作業を進めていれば、 協力者が集まって、一人でやるよりもずっとすばらしいことが できるかもしれない「自由学級」

気軽に声をかければ誰かが乗ってくれる「仲間」がいる「場」があることが、 Linux を使う楽しみを倍増させるに違いない… というのが、この会が誕生した基本にあります。

3. メール、Web上での活動

3.1 メーリングリストでの活動

メーリングリスト参加人数は、1998年11月現在、80名程度です。 一応「女性の会」ですが、「Linux を楽しもう!」に賛同する男性も歓迎しています。 7月〜11月中旬までに、約750通のメールが交換されました。

参加方法は、Webページ( http://llug.linux.or.jp/ )に記述されています。 自動登録できるのですが、男性の方は、事務局に「男性ですが、 加入してもいいですか?」と聞いてから参加されるケースが多いようです。 メーリングリスト参加時に、自己紹介文を流すことをお願いしています。

このメーリングリストで交わされる会話は、 だいたい以下のものに分類できるようです。

• 各プロジェクト、イベントの相談
• Linuxのインストールに関すること(X について、日本語環境について…)
• Linuxのソフトウェア一般(GIMPについて、MagicPointについて…)
• 新しく参加した方の自己紹介やメンバーの近況報告

1998年9月以降に交換されたメールは、メンバーの許可をもらって、 Web上( http://www.tomo.gr.jp/tomoko/llug/ ) からも読めるようにしています (Namazu付) 。

3.2 Webページ上での活動

この会への参加者には、「私とLinux」というタイトルのエッセイを書くことを 推奨しており、各自のWebページに置かれたエッセイは、LLUGの「私とLinux」の ページ( http://llug.linux.or.jp/2.htm ) からリンクされています。

4. 現在進行中の主なプロジェクト

4.1 「LLUG バナーのお部屋」のページのオープン!

バナー、ロゴの募集のページです。作成には、 GIMP (The GNU Image Manipulation Program; ぎんぷ) 以外のソフトウェアを使ってもよいことになっていたのですが、 結果的にGIMPが大流行。

このページ ( http://www.aianet.ne.jp/~neko/nekolinux/banner/ ) は、 LLUGのページからリンクされています。

4.2 「プロジェクト もぐもぐ」のスタート!

正式名称「日本の Linux 界の人物、プロジェクト、ユーザグループをまとめた、 日本 Linux 見栄講座、これを知らなきゃあなたはもぐり、という楽しいドキュ メント作りプロジェクト」の愛称が、「プロジェクト もぐもぐ」です。9月に 一次募集をし、現在は二次募集中。情報提出先は、mogumogu@linux.or.jp です。

簡易集計のページ ( http://www.notredame.ac.jp/~tyoshida/mogu/ ) を、 とりあえず公開させていただきましたが、これからが勝負! のプロジェクトです。

4.3 「Linux Japan 誌」に「えるらぐ学級便り」の掲載を開始!

「えるらぐ学級便り 第1号」は、「Linux Japan 誌」1999年1月号(11月下旬発行) に掲載されました。第2号の内容は、LLUGの活動(ML話題など)の報告以外に、 以下のものが予定されています。

• LLUG メンバーによる各ディストリビューションの使用の感想
• LLUG メンバーの「私と Linux」エッセイの抜粋の掲載を開始

5. 最後に…

この会の発足で、「Linux に興味がある女性」「ばりばり使ってますよ! という女性」が日本中に大勢いることがわかり、嬉しかったり、 励まされたり。

「今後の方針、計画」というようなものは、特に掲げていませんが、 元気なメンバーたちによって、自然な形で会が成長すればと思っています。 「Linuxを楽しもう!」を合言葉に、ますます元気に活動していく予定ですので、 みなさん、今後ともどうぞよろしくお願いします。

6. 謝辞

事務局として、メーリングリスト及びWWWページを提供してくださっている、 岡野正美(ばんび)さん、 llug.linux.or.jpドメインを提供してくださっている、 Japan Linux Users Group(JLUG)のみなさん、 「プロジェクト もぐもぐ」に情報をくださったみなさん、 そしてLLUGを大いに盛り上げてくださっている、 メンバーのみなさんに感謝いたします。

(文責:よしだともこ tomo@tomo.gr.jp、えるらぐ事務局:llug@llug.linux.or.jp)
1998.12.18