書籍制作時の裏話など…(1)

書籍制作時の裏話を書かせてもらいます。今回は、「書籍のカバーの著者の写真」についてと「OLPC XOの写真」についてです。

当初、「内容で勝負します。著者の顔写真の掲載はやめましょう!」と言っていた私でしたが、ふとしたことから、顔写真を載せることにしました。そこで、選びに選んだ(笑)著者の顔写真としては、卒業式の後のパーティーの時に撮った、「おすまし顔」を使う予定でした。これを使ったカバーは、こんな感じでした。↓

picture_osumashi

が、担当の編集さんから、次のようなメールが届いたのです。

「なお、ふと思ったのですが、お写真はもう少し笑顔のお写真のほうが、より読者も親しみやすく感じるのではないかと思いますが、いかがでしょうか? もちろん現在のお写真でも問題ありませんが。」

たしかに、この「おすまし顔」の写真は、私っぽくないと言えばその通りなので、 7月21日(土)の京都でのオープンソースカンファレンスの時に、BSDのユーザー会の方といっしょに、デーモン君のツノをつけて撮った写真を使ってもらうことにしました。その結果、こんなカバーになりました。↓

picture_deamon

赤いツノをつけた「デーモン君」というのは、BSDという名前のオープンソースのOSのキャラクターです。すると今度は、担当の編集さんから、次のようなメールが届きました。

「お写真の下に簡単な説明(15字以内)を入れようと思いますが、 いかがでしょうか?理由:一般の方は、頭につけている角を見ても、ピンときませんし、ただのコスプレ好きと勘違いされても困りますし……(笑)」

ということで、15字以内の説明文をあれこれ考えたのですが…。15文字以内で、赤いツノをつけたBSDのキャラクターの「デーモン君」を紹介するだけでも無理なのに、それ以上に、なぜ私がそのツノなどをつけて、うれしそうにしているかも説明するのは、どう考えても無理!場所の関係で、15文字以上の説明文はつけられないとのことでした。ということで、ギブアップ。

最終的にどのような写真が使われたのかは、実際の本を手にとって確かめていただければ幸いです。(著者の顔写真なんかに興味のないみなさん、長々と失礼しました。)

次に第二弾として、書籍の147〜149ページの「OLPC XOのコラム」の写真についてです。

コラムでは場所の都合で2枚の写真しか紹介できていませんが、候補として、カメラ機能を利用した、次のような写真もありました。

X0_picture_2

ちなみに、一番右が私で、後は私の大学の学生たち(ゼミ生)です。このマシンは、7月21日(土)の京都でのオープンソースカンファレンスの時に、阿部先生が持参されたOLPC XOです。

また、147ページに「普通のコンピュータとして利用」というキャプチャをつけた方の画面では、Linuxが動いていることが確認できますので、紹介しておきます。興味のある方は、拡大画面で確認してくださいませ。(書籍の写真のフォントは、当然、拡大できないので、出力内容までは読み取れませんので。)

X0_picture_3

画像関係については、以上です。

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Last Update: 2007.8.31
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