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日本心理学会に参加・発表しました(教員の夏休みvol.2)&学会で嬉しかったこと!

2024-09-17
研究

 9月6日~9月8日に開催された,日本心理学会第88回大会に参加・発表しました。今回心理学科からは向山先生と松島先生が参加しましたが,それぞれ学会発表の様子と学会での嬉しかったことを紹介します。

 前回の記事に続き、松島先生からの報告です。

 本学会で本学大学院修了生が発表を行った様子は別の記事でご報告します。

会場は市内中心部にある熊本城ホールでした

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1.発表について

 今回,尾崎先生と共同で「女子大学生の「女子大学」に対する意識について―女子大学と共学大学の差異に着目して」というテーマでポスター発表を行いました。

 近年,日本では「共学志向」や大学の「共学化」が強まっていますが,一方で「女子大学」の意義を議論する場が増えています。発表では,学生自身が「女子大学」の必要性や存在意義をどのように捉えているのかを把握するため,所属別(女子大・共学大)に結果の差異を明らかにしました。女子大所属の学生は,学習環境の良さや主体性を伸ばせること,精神的に安心でき,自分らしさを発揮できること等を女子大学の意義として挙げる傾向が共学の学生よりも有意に(統計的に)多いことが明らかになりました。

 発表では,ご自身の研究テーマに関係なく,女子大学の教育に関心を持っている方,ジェンダー関連の研究をしている方,女子大の所属経験がある方,女子大関係者の方と幅広くお話しすることが出来,「女子大学にしか出来ない教育がありますね!」と,背中を押して頂き,大いに力を頂くことが出来ました。

  

2.学会で嬉しかったこと

 今回の学会では上記以外にも嬉しいことが3つありました。一つ目は本学心理学科の2年生が学会に参加し,とても熱心にシンポジウムの参加,ポスター会場で発表者に質問をされていたこと,二つ目はたまたま参加したシンポジウムに,本学心理学科の卒業生(当時は心理学部)が登壇していたこと(現在は他大学の大学専任教員に!),三つ目は帰りの新幹線ホームで,発車間際に,また別の卒業生が声をかけてくれ,現在,他大学の大学院で心理士を目指し勉強中であるということを教えてくれたこと,です。

 在学生,卒業生がそれぞれ頑張ってくれていることを知り,1泊2日のやや強行スケジュールではありましたが,対面参加して良かったなと思いました。

会場の「熊本城ホール」には,熊本地震の復興を願う「くまモン」の絵画が展示されていました。

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 というわけで,今回は日本心理学会の様子をお届けしました。これ以外にも夏から秋の期間は心理学関係の学会がたくさん開催されています。次回は別の学会についてご報告する予定ですのでお楽しみに!

報告:松島るみ、心理学科広報担当