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日本心理臨床学会に参加・発表しました(教員の夏休み vol.6)

2024-10-16
研究

 さぁ、教員の夏休みシリーズもついに第6弾となりました(過去の記事はこちら:vol.1vol.2vol.3vol.4vol.5)。

 遅れましたが、8月23~25日に行われた日本心理臨床学会第43回大会(@パシフィコ横浜)について、ご報告させていただきます。臨床心理学系の学会において最大規模の学会の一つです。

会場となったパシフィコ横浜(撮影:参加した学生 ※教員が撮り忘れたものをフォローしてくれました…)

 今回、心理学科からは仲倉先生と武藤先生がそれぞれ口頭発表をしましたので、そのことをご報告させていただきます。

 今回は仲倉先生からのご報告です。

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 日差しが刺さるかと思うくらいのお天気のなか,心理臨床学会に出席しました。

 「HIV陽性者にとって関係を結ぶこと-新型コロナウィルス下での試行カウンセリング事例の中断から-」という演題で連名にて発表を行いました。HIV陽性だと,試行カウンセリングだのと,少しマニアックな演題で,カウンセリングの効果測定を試みている介入調査の一事例の研究発表でしたが,聴講者からいろんなコメントや質問が飛び交い,あっという間に2時間が過ぎ,今後の課題も見つかり,有意義な時間が過ごせました。

 学会参加の大きな目玉はもちろん口頭発表ですが,各地,各領域に散らばっている大学院生時代をともにした先輩や同期,後輩と出会い,現状報告や思い出話ができることも醍醐味です。

 私は京都ノートルダム女子大学に赴任してまだ2年なので,京都ノートルダム女子大学の卒業生の方たちと出会い,話に花を咲かせることはできませんでしたが,いつか学会会場で盛り上がれることを楽しみにしたいなあと思っています。

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 以上、仲倉先生からの報告でした。

 2時間かけて一つの事例に関するディスカッションを行う。ほかの学会にはなかなかない発表形式であり、日本心理臨床学会ならではの発表ですね。

 そして、仲倉先生も学会で出会う人たちとのふれあいが楽しみにされていました。学会は同窓会、お祭り、に近いところもあるのかもしれません。

 そして、本学の院生さんたちも発表こそしなかったものの、参加する人が多くいました。

 一部ですが、感想をここに書かせていただきます。

  

【学生の感想】

・ポスター発表では、過去に自分が論文レビューをした執筆者から、現在の研究内容について聞くことができたのでよかったです。学会では、論文を読むだけでは分からなかった執筆者の思いや人柄を知ることができ、嬉しかったです。

  

・学会ではポスター発表で様々な先生方と話すことが出来たことが印象的でした。発表内容についてその場で説明して頂き、分からないところを質問するとポスターには書かれていないことについてもお話を聞くことができたり、直接話さなくても近くで話している方の話に耳を澄ますと大学では聞くことが出来なかった専門的な話を聞くことが出来たりと、とても貴重な経験をすることが出来ました。大学院生だということを伝えるとどういうことに興味を持っているのかについて聞いて下さり、アドバイスや応援をしてくださる先生方もいらっしゃりとても充実した時間を過ごすことが出来ました。学会は今まで遠い存在でしたが、実際に参加してみるととても楽しく学びになる経験だったと思います。

   

 以上、初参加の学生さんたちからの感想でした。

 最後に、学会だけでなく、彼女たちは横浜周辺も楽しんでくれたようです。彼女たちが撮った横浜の写真を添えて、報告を終えたいと思います。

 教員の夏休み、あと一つ続きます。

  

    

パシフィコ横浜周辺。天気が良すぎて、猛暑の一日でした。

横浜の空に見つけた、象の雲(ロールシャッハのようです)

夜のパシフィコ横浜周辺。雰囲気がガラッと変わります。

報告者:仲倉高広、心理学科広報担当