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現代人間学部公開講座 実施報告

2024-11-20
学科のまなび
研究

 11月2日(土)、「こどもの気づき・大人のまなざし―『自然と遊ぼう!』から学ぶ、こどもの心理と教育―」と題して、心理学科とこども教育学科のコラボ企画による公開講座を実施しました。

 この講座は、2006年から18年間、心理学とこども教育を専門とする教員チームとボランティア学生たちが開催してきた、地域のこどもと自然の中で集う「自然と遊ぼう!」をベースにしています。

 そこでは過去27回の「自然と遊ぼう!」で行ってきた活動やそれに関係する研究を紹介し、「こどもが見る世界」「こどもの気づき」を理解し、日常生活の中でできる大人がこどもの世界をさらに広げていける視点や方法を示すことを目的としました。

 

 講演は、心理学科教員から発達心理学を専門とする薦田先生と高井先生が、こども教育学科教員からは理科教育・防災教育を専門とする佐藤真太郎先生が行いました(大学ニュースはこちら)。また、講演会場の隣室に講演の様子を中継するサテライト会場を設け、お子さん連れのご家族にも参加していただきました。そこでは、こども教育学科、心理学科、生活環境学科の1、2年次生のボランティア学生たちとお子さんたちが関わっている中、親御さんたちは画面に大きく映し出される隣室の講演を視聴されました。

  

  

 学生たちは、初めて出会う子どもたちと、最初はお互いに、はにかみながら接していましたが、すぐに意気投合して楽しく遊んでいました。遊びの内容は、こども教育学科のブログでも紹介されています(こども教育学科のブログはこちら)。

  

  

 暗室でブラックライトを当てると光る絵を作成するために、大人も子どもも一緒に絵を描きました。またこども教育学科の図工科教育の藤本陽三先生がこの日のために用意された「ミニ暗室」でもブラックライトは体験でき、親子で楽しんでいただきました。

  

  

 また不思議な動きをする「まゆ玉転がし(おきあがりこぼし)」は、藤本先生考案の優れもので、これまでの「自然と遊ぼう!」でも何回か行いましたが、この日のために特設した斜面の上をまゆ玉がいろいろな動きをする様子に、子どもたちは興味津々でした。

  

  

 そして、これまでの「自然と遊ぼう!」では1歳以下の乳幼児は対象にしていなかったのですが、今回は赤ちゃんから参加いただきましたので、このような小さな子どもたちと学生たちが大学内で関わることができたことは、とても新鮮な体験でした。

  

  

 参加いただいた方々のアンケートから、講演の中で私たちがお伝えしたかったことをしっかりと受け止めてくださったこと、お子さん連れの方にも十分楽しんでいただけたことを実感することができました。

 大雨の中、大学にお越しいただいた皆様に、心より感謝いたします。

 そして、子どもの生活、心理、教育を学んでいる学生たちにとって、大変よい学びの機会になったことについても深く御礼申し上げます。                                

報告者:高井直美・薦田未央