「京都いのちの日 こころのつながりメッセージ展」に参加しました
「京都いのちの日 こころのつながりメッセージ展」に参加しました
3月は厚生労働省が「自殺対策強化月間」として集中的に自殺予防の啓発を行っていることを、皆さんご存知でしょうか。報道でもありましたように、今年度末での暫定自殺者数は減少していますが、小中高生の自殺者数が過去最多で大変深刻な状況になっています。
京都府では、府民の自殺に関する関心と理解を深めるために3月1日を「京都いのちの日」(京都府自殺対策に対する条例)と定め様々な取り組みをされています。その一環で若者に向けた対策として「自死対策カレッジ会議」が設置されています。今年も本学大学院心理学研究科の院生、研究生6名がこの会議に参加し、龍谷大学、京都橘大学、京都文教大学、京都府立大学の学生さんたちと一緒に学習会やゲートキーパー研修、イベントの企画など活動を行いました(昨年の活動の記事はこちら)。
こころのつながりメッセージ展の展示ブース
院生さんたちは論文研究や実習の合間を縫って月例会議へ参加しましたが、前期は啓発動画の作成に携わりました。(「ひとりで悩まず、相談してみませんか」:URLはこちら)。制作プロのファシリテートのもとストーリについてアイディアを出し合い、カレッジ会議メンバーの出演により動画が完成。9月より京都府公式チャンネルで配信されています。
2月16日(日)にはイオンモール北大路にて「京都いのちの日 こころのつながりメッセージ展」を開催。後期からの準備では、京都府職員の方とイベントで配布するクリアファイルのデザインを検討したり、メッセージボード用のメッセージを各大学で集めたり、ブースの企画をしたり、メンバーがそれぞれ協働し出来ることを出来る時に進めていきました。
まゆまろも応援に。スタッフ、一部メンバーで記念撮影
イベント当日は、 京都府自殺対策推進協議会会長の河瀬雅紀先生(本学名誉教授)も会場に来てくださり、また地域の皆さんも大勢立ち寄ってくださり、準備された配布グッズは全てなくなるほど盛況でした。
クイズスタンプラリーや「逃げ活」など関連情報を掲載したリーフも配布
本学の皆さんにもご協力いただいたメッセージボード
2月22日(土)の、振り返り会議をもって今年度のカレッジ会議はお開きとなりました。1年を振り返ると会議で行われてきた意見交換では、学生さん、府職員の方、先生方それぞれの考えや感性にはっと気づかされること、悩む当事者やご遺族などの思いに、個々思考を巡らせる経験には学ぶことがたくさんありました。
参加院生からは「この活動に携わったことで、今まで気に留めていなかったような電車内での啓発アナウンスに気づくようになった」という感想もあり、ほんのちょっとしたことにも気づく感度が磨かれたり学ぶものがあったのではないかと感じています。この経験が彼女たちにとって、これからの臨床活動の一助となるであろうと期待しています。
3月7日にはこの地域活動参加、貢献について本学内において学長奨励賞をいただくこともできました。今後も後輩たちにバトンをつないでいけるようにと願っています。
学長奨励賞で表彰される学生たち
関係各所の皆まさには、貴重な学びと経験の機会を与えてくださり、ご支援いただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
報告:薦田未央