モンゴルで「絵本と子どもの発達」を紹介するセミナーを行いました!
2025年8月19日、心理学科教員の高井直美先生がJICA海外協力隊でモンゴルに派遣されている隊員の紹介で、幼児期の絵本と発達について小講演を行いました。このセミナーは、モンゴル国立教育大学、国立児童リハビリテーション発達センター、教育委員会の共催で、場所はウランバートル郊外の児童リハビリテーション発達センターで行われました。
以下、高井先生からの報告です。
セミナーの参加者は、特別支援教育や絵本に興味をもつ教育関係者、障害児の保護者などでした。日本語のスピーチを通訳者にモンゴル語に訳してもらいながら進めていきましたが、日本語を理解して肯いてくれている人も少数おられました。お話したのは、共同研究、高井・薦田・伊藤・塘(2022)「幼児の家庭における絵本の読み聞かせプログラムの効果」を中心に、幼児期の家庭での親子の関わりや子どもの発達に絵本がどのような意味をもつかを示す内容でした。また日本の絵本をいくつか紹介し、日本ではブックスタート運動で、地方自治体が乳児期から絵本の読み聞かせを推進していることも紹介しました。
モンゴル語に翻訳されたスライドと高井先生
講演中の様子
講演後には、記念品をいただき出席してくださった皆さんとの記念撮影も行いました。
高井先生を囲んでの記念撮影
セミナー後のアンケートでは、「絵本の読み聞かせが発達にどう役立つのか理解が深まった」「ブックスタートをモンゴルでも実施したい」「自閉症の息子に絵本の読み聞かせをしたい」など、多くの嬉しい感想、ご意見をいただきました。
最後にリハビリテーションセンターでいただいた昼食についても紹介します。
これはゴリヤシと呼ばれるモンゴル風定食です。牛肉の野菜煮込みで、ハンガリー料理がルーツで、ロシア経由で伝わったものだそうです。モンゴルではこのような煮込み料理をご飯と一緒に食べることが多く、私は美味しくいただきました。カップに入っているのは、スーティ・ツァイ(乳茶)という塩味のミルクティーで、モンゴルでよく飲まれるものです。食事にも、ユーラシア大陸や草原の文化・歴史が感じられました。
(報告:高井直美 先生)