学科横断プロジェクト型科目にて「ジェンダー平等の実現に向けて」発表を行いました
現代人間学部の学科横断プロジェクト型科目として開講されている「現代社会と人間」では、SDGsをテーマとし、3学科(生活環境学科・心理学科・こども教育学科)の視点から、問題解決の方法を検討します。第7回~第10回の授業は、「現代社会とジェンダー平等」というテーマで心理学科の教員が担当しました。
6月に世界経済フォーラム(WEF)は、世界の男女格差の状況をまとめた2024年版「ジェンダーギャップ指数」を公表しました。評価対象146ヶ国のうち日本は118位。昨年度の125位からは若干上昇したものの、政治・経済分野での格差の大きさが指摘されています。
授業では、「仕事、家事・育児におけるジェンダーの問題」「無意識に働くジェンダーへの偏見」「LGBTQ+に関する日本と世界の現状」という3つのテーマについて、グループに分かれて情報収集を行い、現状とジェンダー平等の実現に向けた提案を発表しました。



1年生を中心に、3学科の学生が受講する科目ということもあり、限られた授業時間の中で、普段あまり交流のない他学科の学生同士が話し合うというのは難しい点もあったと思いますが、どのグループも積極的に意見交換をし、時には授業後に残って話し合う姿も見られました。
授業後の振り返りの一部を紹介します。
・実際に女性の社会進出について調べてみて、世界と比べてみると差は歴然としていると感じた。私的には少し女性の活躍が目立ってきたなと感じていたが、世界ではまだまだ下のほうにいて驚いた。日本の過去と比べると確実に増えてはいるが、これからも女性が社会で高い地位につけるような取り組みが増えると良いなと思った。
・日常生活の中でも無意識や気づかないうちに「男、女は〜であるべき」のような偏見が溢れているということに気付かされました。このような無意識のうちにある「男、女は〜であるべきだ」のような考えのせい、性別のせいで自身のやりたいことを諦めるようなことがない世の中になって欲しいと思いました。そして、自身も性別やステレオタイプにとらわれないことを普段から意識していこうと思いました。
・何か発言をするときは一度その内容が相手にとって配慮のある発言かどうかを考えてから発言することが大事だと改めて感じた。今後、相手を思いやり配慮のある発言ができるように気を付けていきたい。
授業で得た気づきが、ジェンダー平等の実現に向けたそれぞれの一歩につながることを願っています。
報告:尾崎仁美