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「一歩踏み出すことが学びにつながる!」心理学科の初年次教育でキャリアを考える

2025-02-25
学科のまなび

 心理学科の「心理学基礎演習」では、通年にわたり、友人や心理学科教員との関わりを深めながら、心理学科の専門科目を学ぶ基盤を形成しています。この授業では、心理学を活かしたキャリアについて考えることも重視しており、上級生より「心理学」を学んだことや課外活動がどのように自身のキャリア選択につながったのか、4年間の学びや就職活動の体験等を話してもらっています。

 2024年度は4年生からのお話しだけではなく、心理学基礎演習の受講生である1年生にもインターンシップに参加した経験を話してもらいました。

 今回は、心理学基礎演習での2週にわたる授業の様子を報告します。

1.1年生からインターンシップに参加!!

 インターンシップというと、3年生位から参加するのかな、と思っている学生さんも多いでしょう。心理学科では2024年度の夏、6人の1年生がインターンシップに参加し、出版社やホテル、建設会社、子育て関連施設等、それぞれ異なるインターンシップ先で活動を行いました。大きな講義室で大勢の同級生の前でプレゼンをするのは緊張するかなと思っていましたが、それぞれの学生は堂々とインターンシップ先での活動内容、どういう学びや気づきが得られたのかを発表してくれました。

学生メンバーで作成したフリーペーパーを紹介     大勢の同級生の前でプレゼン!

インターンシップ参加学生にキャリアセンター職員からインタビュー

 発表を聞いた1年生からは以下のような感想が寄せられました。

「自分も何か行動をしないといけないなと実感させられ良い機会になりました。」

「希望していなかった方面でも、参加しているうちに主体的に参加していく姿勢が身についたことを聞いて、就職のためだけではなく、自分の視野を広げる事もインターンシップに参加する利点なのだと思いました」

「行動に移すことが大事、という言葉が印象に残りました。インターンシップに早めに行っておくべきというのは頭の片隅にありましたが、不安でなかなか行動に移すことが出来なかったので、心に刺さりました。」

 

 まだ入学して半年も経たない時期に社会の様々な現場でインターンシップを経験した1年生ですが、参加した学生に様々な学びがあったのはもちろんのこと、他の学生達にとっても自身のキャリアについて考える良い時間になったのではないかと思います。

  

2.先輩から後輩に伝える「4年間の学び」

 キャリアを考える授業の2回目は、企業からの内定を得ている心理学科の4年生2名に授業に参加してもらい、4年間の学びやキャリア選択について話してもらいました。

心理学科では2年生より「社会・ビジネス心理」「心理カウンセリング」の2つのコースどちらかに所属します。1人目の4年生Mさんは、社会・ビジネス心理コースで履修した授業がキャリア選択や就職活動に活かされたこと、また、自身の就活のプロセスを振り返り、「周りが就活モードで焦ることもあったが、じっくり業界について調べたことにより、納得できる進路を選ぶことが出来た」と話してくれました。また、「悩んだ時は一人で抱え込まないことや自分なりのリフレッシュ方法を見つけることが大切!」と後輩にメッセージ送ってくれました。

 2人目のOさんは、将来子どもと関わる仕事に就く上で、今後、自身のボランティア体験や学内の学園祭実行委員等、授業以外の活動から培った力が活きてくるのではないかと話してくれました。そして、「自分が本当にやりたいことを一歩引いて考え見てみること」「就活では、みんなのペースに流されず自分のペースでとことん悩み、誰かに相談すること」の大切さを伝えてくれたともに、「自分で決めたことは決して間違いではないので自信をもってください。」と後輩に助言してくれました。

  

 色々悩みながらも、自分なりによく考えて進路を決めた2人の先輩の言葉はとても説得力があるものでしたし、後輩たちに寄り添うメッセージもとても素敵だなと思いました!

1年生からは以下のような感想が寄せられました。

「“できることは何でも取り組む”や“チャレンジする”事が大切だとわかりました。先輩の発表を聞いている中で共通していた言葉が「取り組む」という事だったと思います。その為、授業にしても就職にしても何かにチャレンジする事は必要だと分かりました。」

「休むこともとても大切ということを言ってくれたのが印象に残りました。将来の話を考えると気持ち的に少し焦りますが、焦らないことも大切だと再確認できたからです。」

4年生とキャリアセンター職員との座談会では、ざっくばらんに4年間の学びや進路選択について語りました

 2週にわたりキャリアについて考える機会を持ちましたが、1年生の中でもインターンシップに参加した学生もいれば、まだキャリアについては考えたことがなかった、という学生もいます。今回、同級生のインターンシップ経験や先輩、キャリアセンター職員の方のお話を聞くことにより、大学の授業や課外活動が最終的にどのように学生生活の成果として実を結んでいくのかというイメージが少しできたのではないかと思います。

 これから1年生がどのような大学生活を過ごしていくのか、大いに期待しています。

  

担当:2024年度「心理学基礎演習Ⅱ」担当 松島・尾崎・中藤・仲倉