知覚・認知心理学・視覚科学・認知神経遺伝学
遺伝子解析、ホルモン分析、脳イメージング、文化間比較を併用して、ヒトの個性(所謂持ち味)を形づくる生物学的・社会的基盤を解明することに関心をもち、研究を行っています。積み重ねられた研究を踏まえ、各人のQuality Of Life(QOL)を高めるためにはどのような環境づくりが必要なのか、理論と応用をリンクさせながら日々追い求めています。
視覚的注意、情動、色知覚等、知覚・認知心理学に関する研究を行います。ゼミでは、一緒に先行研究を探したり、文献を読んだり、ディスカッションを行うことで問題意識を深めます。
受験生の皆さんからの新鮮な研究の切り口を楽しみにしています。日常場面の気になることを一緒に明らかにしていきましょう。
社会心理学 消費者心理学
人がどのように自己を制御しているか(自己制御過程)に関心があります。具体的には、学業場面や不正場面におけるセルフコントロール、自我脅威に対する防衛反応の緩和などについて研究しています。
応用心理学ハンドブック(分担執筆:自己制御のプロセスと現実応用) 2022 福村出版
Self-affirmation enhances the intention to improve physical inactivity through health risk messages(自己肯定化が身体的活動に対する改善意図に及ぼす影響)2021 The Japanese Journal of Experimental Social Psychology, 61, 28-33. (共著)
学業場面における誘惑対処方略の有効性の検討. 2018 心理学研究, 88, 525-534. (共著)
研究・指導可能な範囲であれば、学生さんの興味・関心を尊重しています。幅広く選択可能ですが、研究の進め方として「研究テーマに沿って実験や調査データをとり、統計的解析を行って検討する」ことを推奨しています。これまでの研究キーワードは、SNS、消費者行動、対人魅力、妬みと社会的比較、感染脅威などです。
社会心理学のテーマは自己、対人関係、集団、文化など多岐にわたります。高校では勉強する機会がない学問だと思いますので、ぜひ大学で新しい知識に触れてみてください。
心理的居場所 力動的心理療法
専門は臨床心理学・青年心理学で、特に、心理的居場所やアイデンティティ等、他者や社会との関係(対人関係)のなかで、いかに自己が形成されていくかというテーマに関心があります。また、心理臨床実践として、これまで精神科クリニックや学生相談等の場で心理療法や心理検査に携わってきました。
心理臨床と「居場所」(単著) 創元社
心理療法と「私」との出会い(共著) 創元社
集団における居心地の悪さ(単著) 心理臨床学研究, 31
主には臨床心理学に関連するテーマや、青年期の心理に関わるような内容となりますが、基本的にゼミ生の皆さんの興味・関心を尊重します。自分の中から生まれてきた「問い」を大事にしながら、主体的に取り組んでいけるテーマを選び、研究していただきたいと考えています。
「”私”ってなんだろう」、「人と関わるとき、心では何が起こっているのだろう」、「どんなときに心を病み、どんなことが心の支えになるのだろう」。心はとても身近なものですが、改めて考えると謎多きものでもあります。ご一緒に探求できるのを楽しみにしています。