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卒業論文について
2025-02-11
一般にはあまり意識されていないことですが、大学を卒業するということは、学士の学位を取得するということです。たとえば、こども教育学科でしたら、4年間在籍して所定の授業科目の単位を修得すると、「学士(こども教育)」の学位が授与されます。これは、大学で「こども教育学」という学問を修めたことの証しなのですが、これを取得できるかどうかの関門が4年生の最後にあります。それが、卒業論文の執筆と発表です。

高校生のみなさんにはイメージがわかないでしょうから簡単に説明します。大学では、さまざまな授業で教員から教わったことがらを吸収するだけでなく、自分にとって本当に知りたいと思う問いを立てて、その問いについてじっくり探究し、最終学年では探究の結果わかったことがらを論理的な文章として表現することが求められます。これが、卒業論文、略して卒論です。それぞれの学生にとっての大学4年間の学びの集大成です。
1月15日、京都ノートルダム女子大学現代人間学部こども教育学科では4年生の卒論発表会が行われました。写真は4年生が発表している様子です。この学生は、自分にとって本当に知りたいと思う問いを立てて、それについての資料を繰り返し読み、深く考え抜いた末に、その成果を卒業論文としてまとめて発表することができていました。
このように大学で学問をするということは、自分自身が「知の筆者」になるということです。私たち京都ノートルダム女子大学の教員は、入学したみなさんが「知の筆者」になる体験をして、これからの社会で活躍することができる人に育つことができるよう全力で支援いたします。
担当:田中 裕喜