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特別支援教育を学ぼう!

2025-05-28
学科のまなび

 今日のブログは、こども教育学科の1~2回生の皆さんが履修可能な特別支援教育に関連する科目について説明します。(3回生以上は初等教育コースで特別支援学校教諭免許状が取得できます。なお、履修等については学生便覧及び履修登録の手引きを熟読してください。)というのは、特別支援教育と言っても、新入生のオリエンテーションの時は興味がなかったり、その必要性が理解できなかったりすると思うのです。でも、実習を終えたり、様々なボランティアやアルバイト等で現場を体験したりしたら、大学でどのような学びが必要かを考えることができると思うのです。


 特別支援教育に関する科目では、講義3科目と体験的学修1科目が履修可能です。

講義3科目
・知的障害者教育論
・肢体不自由者教育論
・病弱者教育論
体験的学修1科目
・特別支援教育フィールドスタディ
 講義科目では、それぞれ知的障害者・肢体不自由者・病弱者のこどもたちに対する教育のあり方や教育課程、そして教育の実際を学ぶことができる科目になっています。これらの科目を学ぶことによって、幼稚園等や小学校・中学校に一定数在籍している障害や様々な教育的ニーズのあるこどものことを、少しでも理解し、適切な指導と必要な支援ができる先生になってほしいと願っています。

 例えば、肢体不自由がある車いすを利用しているこどもに、立つこと(立位といいます)をリハビリで訓練しているからといって、立って走ることを強要する先生はいないでしょう。教育現場では肢体不自由のあるこどもへの適切な指導と必要な支援に必要な肢体不自由者教育論で学ぶ知識や技能も無いのではと思われ、肢体不自由のあるこどもの障害や発達への理解も不十分な、まさにこういう極端なこと、それに近いようなことを一生懸命行っている先生を見かけることが悲しいけれどあります。
 こうして文字や言葉にするとそんなことするわけないと思うのですが、実際目の前のこどもを何とか成長させてやりたいという熱い先生の思い・情熱が空回りすることがあるのです。
 また、特別支援教育フィールドスタディでは、大学で学んだことをもとに、近隣の特別支援学校等で実際にボランティアをしながら、実際的な学びを実践していきます。

 私が若い頃、ある先輩の先生から障害のあるこどもに接する時には、「熱い心と冷たい頭」が必要だと言う先人の言葉を教えてもらったことがあります。これは大学で学んだ知識だけでも、先生の熱い思いだけでもだめだと言うことだと思います。
 入学当初は必修科目等で時間割がいっぱいになると思いますが、比較的余裕が出てくる頃には、こういった科目を履修して、皆さんの先生としての実践力を、主体的・対話的に深い学びで向上させてほしいと思います。皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。

担当:太田容次