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障害のあるこどものコミュニケーション支援を考える
2025-12-17
学科のまなび
こども教育学科では、特別支援教育を学ぶ学生がいます。知的障害者教育論Ⅱの授業で、知的障害などのため、自分の気持ちを表現できない、友達や先生とやり取りが難しいこどもを想定して、コミュニケーション支援ツールを作る演習を行いました。私も特別支援学校勤務時に、いろいろな教材を作成してきたのですが、こどもの障害や特性、発達に応じ、生活や学習の困難な場面に応じた教材が作れることは、特別支援教育に関わる先生にとって、必須のスキルです。それと忘れたらいけないのが、いかに安く(クラスの教材費を節約できる)作るかということです。事前に100円ショップに教材の素材を集めに行ってもらいました。
では、実際の教材を紹介します。全員が取り組んだのですが、今日はスペースの関係で一人紹介します。

使用場面と目的
授業中に、分からないや分かったなどの意思表示ができること
工夫した点
まず角を丸くするところ。どうしても角が尖っていると触る時に嫌な感触を覚える。

保健室や、リラックスルームなどの場所の表示や「貸して」「行く」「まるして」などの要望ができるよう工夫した。
細かい気持ちの表示として、「ねむい」「いらいら」など気持ちのパターンを複数考えた。
消しゴム、教科書、のりなどの道具の表示や、お茶を飲む、タブレットを見るなどの意思表示を可能にした。
このように、実際に使うとすると、改善点が多くみられるかもしれないものですが、特別支援学校での教育実習を控えた学生が、障害のあるこどもを想定し、実際的な学びができることは本学科の学びのいいところの一つではないかと思います。
担当:太田容次