こどもとのふれあい~公開講座2024~
2024年11月2日(土)、本学主催の公開講座「こどもの気づき・大人のまなざし」がありました。講話が行われている隣の教室では、お家の方が聴講している間、お子様が遊ぶことのできる場が設定されていました。絵本コーナーやおもちゃ広場、おえかきコーナー、おきあがりこぼしコーナーなどです。乳児のためのベビーベッド、授乳室もありました。その教室では、本学のこども教育学科をはじめとした学生がおり、遊びに来たこどもたちを温かく迎え、一緒に楽しい時間を過ごす様子が見られました。
おえかきコーナーでは、ブラックライトを当てると光る特殊なクレヨンを用いて、学生とこどもたちが絵を描いていました。小さな暗室を表現した段ボールの中に絵を入れ、ブラックライトで照らすと…あら、びっくり!絵が浮かび上がってきます。こどもたちは、はじめは学生に照らしてもらっていましたが、次第に自分で照らすようになり、今度は、ブラックライトに当てたときにおもしろくなるような絵を工夫して描き始めました。学生は、こどもたちに話しかけながら、絵のアイデアを出していました。


おきあがりこぼしコーナーは、はじめはスマートボールのように上から下におきあがりこぼしを一つずつ転がしてカップに入れる遊びをしていましたが、学生が複数のおきあがりこぼしを一気に転がしたのをきっかけに、こどもが下でカップを持って待ち受け、全てこぼさずにカップに入れる遊びへと変容していきました。ちょっとしたきっかけで、新たな遊びが生み出された瞬間でした。このような工作や遊びのコーナーをつくられたのは、本学こども教育学科で、「こどもと自然」「保育内容(表現)」「図工科指導法」を担当されている藤本陽三先生です。
この教室には、乳幼児を連れたお家の方も遊びに来られました。学生は、赤ちゃんを足の間におさめて絵本の読み聞かせをしたり、赤ちゃんと目線を合わせて話したりしていました。その様子を見られて、お家の方も安心して赤ちゃんを預けてくださいました。

普段は、机上で乳幼児の保育や児童の教育を学ぶことの多い学生ですが、こどもたちと直にふれあうことができ、かけがえのない学びが得られたことと思います。
担当:廣口 知世