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教育実習事前事後指導

2026-06-25
学科のまなび
教室で学ぶこども

 教育実習の季節です。実習に向けての科目「教育実習事前事後指導」も始まりました。
 これまで、ボランティアなどの経験のある学生にとっても教育実習はまた別です。こどもたちと関わる楽しみとあわせて、自分が受け入れてもらえるか、授業はうまくできるのか…不安なことも少なくありません。


 この科目はこれまでの教職に関わる学びを整理し、実習がより有意義なものになるために行うものです。先日行われた第4回のテーマは「参観から学ぶこと」でした。実習はまず観察や講話を通して、教育現場の実際の営みから学び、こどもたちとの人間関係を築きながら徐々に指導に参加します。この後それらの経験を通して実習生が授業を受け持つという流れになります。参観とは授業だけでなく、学校に関するすべてがその対象となります。こども、教職員、保護者、地域の方々…など多くの「ひと」、校舎、教室、運動場、教具…などの「もの」、授業、遊び、さまざまな行事…などの「こと」です。これらを、これまで児童・生徒(教わる側)として当たり前のように見てきたものを教師(教える側)の視点で捉えることが求められます。例えば、教室の教師用の机の場所です。黒板に向かって左側が一般的ですが、教室の後ろに置かれている場合もあります。そこにその先生の意図があります。「どんな意図があるのかな。」と考えながら丁寧に観ることで学べることもたくさんあります。時に不可解に見えるこどもの言動も「何か訳があるに違いない」と受けとめることで理解につながることも少なくありません。「よりそう」ことの始まりだと思います。

教室で学ぶこども

 丁寧に観るとともに、想像力を働かせることも大切です。教育実習は多くの人の協力によって成り立ちます。 例えば実習担当の先生が、放課後の指導のため、ご自身のお子さんの保育園のお迎えを他の人にお願いされているということもあります。そのことを実習生にお話にならないこともあります。目に見えないところで、自分の気づいていないところできっとお世話になっているのだろうなという意識を忘れず、想像力を働かせることで見えてくることがあるのではないでしょうか。
 学生のレポートに「学ばせていただく」という「感謝」の気持ちが大切だという一文がありました。きっと充実した実習になると思います。

担当:藤本 陽三