小児医療ボランティア「NDラボ2024」院内学級に向けて開催しました!
現代人間学部共通科目「病児の発達と支援」の修了生は、2021年度から小児病棟入院中で院内学級に通う子どもたちに向けて、ボランティア実践「オンライン実験教室:NDラボ」を開催しています。
京都市立桃陽総合支援学校の分教室である、京都府立医科大学附属病院・京都大学医学部附属病院・京都市立病院などの小児病棟院内学級と、本学学生が交流を楽しもうという企画で、コロナ以降はオンラインでの「NDラボ」を行っています。
今年度は、心理学科生7名(2年次6名、3年次1名)が活動に参画し、第1弾の昨年12月クリスマス編では、『色が変わる?!科学実験をしよう!』と題して、ブラックサンタに奪われたクリスマスプレゼントを、謎解き実験をクリアしながら取り返すという企画を行いました。(その時の大学のニュースはこちら)
そして、第2弾の2月27日は『冒険をしよう!~願いを叶えるたまごのものがたり~』と題し、8名の各分室のクイズやお話やクエストをしたりしながら、一緒に冒険をしながらイースターのお祝いをする…というRPG的企画です。
「卵を全て集めると願いが1つ叶うという逸話がある…」という世界観が招待状に記され、子どもたちは冒険者たちと一緒に数々のクエストをクリアしながら、卵を集めていくことになりました。
チケットの地図も見ながら、いざ、スタートです!
ストーリーの書かれた招待状と参加チケット
武闘家が初めの試練、壁をぶち破り、みんなで呪文を唱えると…
扉が開き、ゲートを通り抜けられました!!
その先には「魔法使いの試練」。
耳のとがった魔法使いが、イースタークイズを手に待っていました。
ちょっと難しいのもあったけれど…なんとかクリア!
次は「恐竜の試練」。
恐竜のジェスチャーから、子どもたちが伝えたいことを読み取り、卵を探しだします。
妙にかわいい恐竜のジェスチャーヒント
みんなで力を合わせ、見事に4色の卵が揃いました!
なんと…風船と新聞紙で作った張り子の卵
伝統工芸の技
最後に、勇者の証として、参加者にイースターのガーランドが手渡されます。
「こんな風に作ってね」と説明中
分教室、ベッドサイド、大学と、それぞれ離れていましたが、声を合わせて力を合わせて、クエストクリアです!
子どもたちからも「楽しかった!」「恐竜、面白かった!」と感想の声やチャットメッセージをいただきました。
12月の第1弾を終えてから、学生たちは昼休みやLINEを駆使して、準備を重ねてきました。
自分たちがプロデュースしたことが子どもたち側からどう見えるのか…それを想像するには対面での企画案以上に飛躍が必要です。
学生同士の意見をすり合わせ、先輩や先生方からアドバイスをもらい、その都度「子どもたちから見て」ということに立ち返り…という風に、今年のチームは、話し合って、粘って、考えて、手を動かして、最後までやり遂げました。
このような機会をくださった院内学級の子どもたちや先生方、ほんとうにありがとうございました。
また来年へとつなげていきます。
報告:伊藤 一美・薦田 未央(心理学科 担当教員)