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AIとデータサイエンス入門 作品紹介 ーその2ー

2026-03-28
学科のまなび
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本学の「AIとデータサイエンス入門」の授業では、アート作品の制作を通じて、コンピュータやプログラミングの原理やしくみを学びます。

毎年、学生は言われた通りの作品制作にとどまらず、趣向を凝らした面白い作品を制作し、教員を驚かせてくれます。

その2は、2025年度、学生が制作したワードクラウドの作品を紹介します。

ワードクラウドとは

ワードクラウドは、テキストの中に含まれている単語の出現回数によって、単語の大きさを変えることで、テキストにどんな単語が多く含まれているかを一目で知ることができる、大変シンプルで強力なテキストの可視化方法です。Wolfram言語を使うと、簡単にワードクラウドを作ることができるだけなく、さらに、プログラムコードを少し工夫するだけで、形を変えたり、色合いを調整したりすることもできます。

授業では、学生自らが、文学作品のテキストデータによるワードクラウドを、自らのアイデアでデザインすることで、データの見え方、グラフが与える印象がどのように変わるかを体験します。以下の写真は、学生の作品を見ながら、教員とディスカッションしている授業中の様子です。

では、学生のワードクラウド作品を紹介しましょう。

以下は、全て「ラプンツェル」のワードクラウドです。どの作品も出現回数の多い「ラプンツェル」と「魔女」が目立っていますが、形や色が異なるだけでイメージが変わります。例えば、うさぎの形だとかわいい雰囲気がするのに対して、カメレオンや魔女の形だと、文学作品をよりリアルに感じることができます。また背景が黒だとかなり怖い感じがしますね。

今年は、人のシルエットを使った作品も見られました。以下は「人間失格」のワードクラウドです。特に2番目の作品は、「自分」だけ青色にすることで、孤独感を表現しています。実は、文字の配置はプログラムが自動で行うため、必ずしもイメージ通りになるとは限りません。学生たちが理想のイメージにたどり着くために、試行錯誤を重ねた苦労がしのばれます

最後に、今年のイチオシの作品はこちらです。対象とした文学作品は「みだれ髪」です。人の顔の輪郭を単語で表し、髪の毛の部分に多くの単語が配置されています。さらに、色も情熱的な赤が基調で、君、春、歌が少しやわらかい桃色になっており、ワードクラウドというより、芸術性の高い一作です。

学生ならではのその表現力に脱帽です。

学生の皆さん、毎年、素敵な作品をありがとうございます。こうした皆さんの瑞々しい感性に触れるたび、教員である私自身も、教えることの面白さを改めて実感しています。

来年度も、学生も教員も新しい気づきや学びの多い授業ができるよう、皆さんの『知りたい』という好奇心に出会えるのを心待ちにしています。