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第1回 DXリカレント講座が開催されました
2025-10-01
お知らせ
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9月28日、社会情報学環が企画するDXリカレント講座2025の第1回が開催されました。
第1回は、沖電気工業株式会社の川本康貴先生をお招きし
「技術はどうすれば社会に広がるのか~使われる技術になるための条件~」
というタイトルで、ご講演頂きました。

日ごろIT技術にあまりなじみのない方から学生、教員関係者、ソフトウェア開発に携わる方まで、幅広い立場の参加者がいる中で、川本先生は、誰にでも分かりやすく技術の仕組みを紐解きながら、数多くの実例を用いて「技術と社会の関わり」を丁寧に説明してくださいました。
特に印象に残った内容は、次の点です。
- 物があふれる時代に必要なのは「共創」
消費者自身も「何が欲しいのか分からない」時代。だからこそ、生産者と消費者が一緒になって、必要なものを創り上げていく発想が求められる。 - 技術開発の本来の目的は社会課題の解決
技術者はしばしば「技術課題の解決」そのものに集中しがちだが、最終的なゴールは社会の問題を解決することである。 - 「あったら便利!」ではビジネスにならない
技術的に可能だからといって必ずしも売れるわけではない。ビジネスにつながるかどうかは別問題である。

学生に対しても、以下のようなメッセージがありました。
実社会の問題解決は、大学を卒業したらいくらでもできる(それが仕事なのだから)。だからこそ、学生のうちは基礎的な学問や教養をしっかり身に付けることが大切。それがきっと社会に出てから役に立つ。
このように先生のお話は、技術と社会の接点を分かりやすく示すだけでなく、学生にとっても学びの指針となるメッセージを含んでおり、参加者それぞれが、自分の立場で考えるきっかけを与えて下さいました。
川本先生、示唆に富んだ興味深い講演ありがとうございました。
なお、第2,3回 DXリカレント講座は、11月16日、30日です。こちらの回は、講演の聴講だけでなく、PC教室で最新のAI技術が体験できる講座となっています。
講座の詳細及びお申し込みはこちらをご覧ください。
