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OKI村田氏による特別講義:生成AIを使った最新技術を学ぶ

2025-01-04
学科のまなび
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新年おめでとうございます。2025年初社情ブログは、2年生の学生による特別講義に関するブログです。

先月、社会情報発展演習IIの授業にて、沖電気工業(株)の村田先生と前橋先生による特別講義がありました。
2回の講義の内容は、以下の通りです。

  • 第1回 生成AIやグラフ文書について学ぶ、グラフ文書エディタに触れる
  • 第2回 グループ討議:グラフ文書エディタを社会でどのように活かせるか

グラフ文書とは、右図のように、文の論理構造をグラフで表現したものです。人間にとって理解されやすいだけでなく、生成AIの性能向上にも役立つ表現であると考えられています。今回の講義では、OKIが開発中のグラフ文書エディタを使いました。

グラフ文書に関する詳しい説明は、こちらを参照して下さい。

グラフ文書の例(OKIのページより

第1回の講義の中で印象に残ったことは、生成AI(ChatGPT等)は文章を直接与えるよりも、グラフ文書の形式で与える方が、生成AIの返答がより正確になるということでした。このような技術によって、生成AIが今後利用者に寄り添った返答をしてくれるようになれば、より便利になるだろうなと感じました。

また、授業の後半では、実際に、村田先生が紹介してくださったグラフ文書エディタを使いました。このグラフ文書エディタではAIの力を借りてアイディアを出すことも可能です。自分一人だと見落としていたアイディアも組み込むことができるというのが強みです。「AIを活かし自分で考える」というやり方が、これからのAIの活用方法なのだろうなと感じました。

村田先生の講義の様子



第2回の講義では、グループでグラフ文書エディタをどのように活かすかということについて考えました。私のグループでは学生が主体的に動かなくてはならない授業の意見まとめや進捗整理に用いれば効率的に進められるのではないかという意見が出ました。学生同士のグループディスカッションでは意見交換が難しく、意図も伝わりにくいということがよく起こります。意見をグラフ文書エディタに記録し、時には生成AIの力を借りてアイデア出しをすることで意見交換を活発にし、意見の構造を可視化することで意図も伝わりやすくなると思いました。

発表後のディスカッション
学生による発表の様子1
学生による発表の様子2


今回の講義を通じて、アイディアを出すための新たな方法を知ることができました。また、生成AIがグラフ文書を利用することで、より正確な返答をするという最新技術は大変興味深かったです。

村田先生、前橋先生、貴重な講義をしてくださり、ありがとうございました。