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グレイスプログラム「生活デザイン」実施報告3:フィールドワーク(京都迎賓館 見学)

2026-07-14

 「生活デザイン」の第7回・第8回の授業は、7月11日(土)に京都迎賓館を訪れ、フィールドワークを実施しました。

 京都迎賓館は、海外からの賓客をお迎えするための国の迎賓施設です。

館内は、日本の伝統的な建築技術や工芸技術と現代の技術が融合された、日本のものづくりの技術や魅力を体感できる空間となっています。

 学生たちは、ガイドによる解説を熱心に聞きながら、館内の空間や調度品をじっくりと観察する姿が印象的でした。

 また館内には、海外からの賓客を迎えることを考慮した工夫が多く見られました。

例えば、海外の方の身長を考慮して障子の高さを2mにしているのですが、本来の和室からの庭の見え方と変わらないように庇を深くしてバランスを調整しているようです。さらに正座をしなくてもくつろげるように掘りごたつが設けられていました。

 学生たちは、このような各空間の構成や意匠、調度品に込められた意図について理解を深めながら、賓客をもてなすための空間が細やかな配慮の積み重ねによってつくられていることなどについて、多くの発見と学びを得る機会となりました。

学生の感想の一部を紹介します。

・ガイドの方が「京都迎賓館は、お越しになられた方と“結び・繋がり”を大切にしています」と仰っていた内容が、建物のあらゆる所に散りばめられていた。釘隠に糸が結ばれたようなモチーフがあしらわれていたり、聚楽の間に置かれていた西陣織りの腰掛けや、藤の間にある綴織りの壁面装飾をはじめとする、“糸”の存在が人と人を繋ぐための重要な役割だということが全面的に表現されており、年々減少してしまっている数が限られた職人の方々による技術が合わさって、京都迎賓館という一つの“おもてなしの場”に繋がっていることもとても感慨深く、非常に興味深い時間を過ごすことが出来ました。

・特に印象に残っているのが藤の部屋で、上から吊り下げることで、柱を使わず、広い空間作りができていた。聚楽の間では、京都の伝統的な茶室に用いられている駆け込み天井という形式が用いられており、講義で学んだことを実際に見て学ぶことができてよかった。

・京都迎賓館を見学して、日本の伝統的な建築や工芸品の技術が細かい部分まで生かされている事に驚きました。部屋ごとに違ったデザイン、木材や漆などの違った素材が美しく使われていて、日本の伝統文化の魅力を改めて感じることができた1日だったと感じました。普段はなかなか入ることのできない場所なので、とても貴重な経験になり、日本の文化や伝統についてもっと知りたいと思えました。

・日本の伝統的な建築や職人の技術の素晴らしさを実際に感じることができました。特に、12メートルの漆の机が印象に残っています。光沢がとても美しく、迫力があり職人の高い技術を感じました。現在も海外の賓客を迎えるために実際に使われている場所を見学できたことがとても貴重な経験になりました。日本のおもてなしや伝統文化の魅力を改めて知ることが出来ました。

・聚楽の間の「釘隠」は結びをイメージし、人と人や国と国を結びつけるという意味を持っていると聞き、さり気ないおもてなしが粋だなと感じた。桐の間の漆塗りテーブルは継ぎ目がないのに12mもあると知って驚いた。また、席が正座に慣れない方にも配慮して掘り炬燵式になっていたり、天井が高く設計されていたりするのも、国籍を問わずにお客様を歓迎しているのだと感じられた。庭や廊橋を含め、全ての空間が美しく、心の落ち着く場所だった。

 次回の授業は、茶道資料館を訪れ、フィールドワークを実施する予定です。