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グレイスプログラム「生活デザイン」実施報告4:フィールドワーク(香文化の体験<松栄堂>)

2026-09-07
学科のまなび

 「生活デザイン」の第11回・第12回の授業は、9月1日(火)に 「香文化の体験」をテーマに、お香老舗松栄堂の薫習館を訪れました。

 松栄堂は、京都を代表するお香の製造・販売をする会社の一つで、烏丸通沿いに数寄屋風の京都本店と香文化の情報発信拠点として開設された薫習館が隣り合っています。今回は薫習館でお香の知識を深め、匂い袋作りを体験しました。 

 薫習館に入るとKoh-labo「香りのさんぽ」スペースがあり、香りの柱、江戸時代のお線香製造工程のミニチュア、お香を知るSTUDY コーナーなどがあります。 

 香房見学では、お香の原料となる代表的な香木である、沈香、伽羅、白檀の原木を見たり、桂皮、丁子、乳香、竜脳、貝香などの匂いを嗅いで比べたりしました。いずれも日本では採れず、産地は中国、インド、東南アジア等だそうです。 

 お香には用途に合わせていろいろな形のものがあります。私たちに馴染みのある細長い線香の他、燃焼時間の長い渦巻き状、徐々に香りが強くなる円錐状、お菓子と間違えそうな可愛らしい花形の粒、お焼香用の細かいものなど様々です。お寺用の巨大線香は70 cm 以上あり、約6 時間燃えるそうです。 

 また、お香は直接火をつけるタイプ(お参りの際のお線香など)、常温で香るタイプ(匂い袋など)、間接的に温めるタイプ(お茶席など)に分けられるそうです。皆、勉強になりました ! 

 大型機械による大量生産工場は長岡京市にありますが、薫習館でも手作業によるお香製造が行われており、混錬、成形、乾燥、切断、仕上げの工程を見学しました。できたてのお香は柔らかかったです。 

 各自が自分好みの匂い袋を作りました。香りはラベンダー(さわやかなフラワー系)、桂皮(ほろ苦い甘さ)、丁子(スパイシー)、竜脳(スッとした清涼感)など7 種類のペレット(錠剤)から、計15 個になるように好きなものを好きな数だけ選び、不織布の袋の中で、手で砕いて混ぜました。入れる袋は8色から選びました。 

 お線香のお土産もいただき、お香を五感で体感し満喫した一日でした。 

学生の感想の一部を紹介します。

 ・とても貴重な体験ができてとても良かったと思います。普段線香を作る過程などを見る機会がないので、工房見学ではとても興味を持ちワクワクしていました。自分だけのお香を作る体験をして、自分が好きな香りを作ることができました。 

・家ではお香を焚くことがないので、お香のことについて知れた機会でした。展示を見るだけでなく、香りを実際に体験できてよかったです。ビー玉を転がしながら説明文を追う展示物が面白かったし、お香にいろんな形があることも知ることができました。 

・祖父母の家にお仏壇がある為、お線香に触れる機会は少なくはなかったけれど、今日のフィールドワークを経て、お線香一つを作る手間の多さと、自分でお香をブレンドする楽しさなど、薫習館にて五感で楽しむことができて、自分にとって新たな経験を得られたと思いました。 

・工房見学では作業員さんのすぐ近くで作業を見ることができ、繊細な作業で驚きました。 匂い袋作りでは、好きな香りのタブレットを選び、自分だけの特別な匂い袋が作れて嬉しかったです。お香は海外からの輸入植物からできている点も驚きで、香りの楽しさを知れた貴重な経験になりました。 

・実際に匂い香づくりを体験して、色々な香りを組み合わせて自分で香りを作ることで、香りの種類や組み合わせによって印象が変わることに気づきました。普段は香りについて深く考えることはなかったので、香りを比べながら自分の好きな香りを作ることができて楽しかったです。また、日本では昔から香りを楽しむ文化があることを知り、香りの文化の奥深さを感じました。 

・私にとって香りはリラックスする柔らかな甘い香りというよりリフレッシュできる綺麗でスッキリしたものが好きなのだとわかった。他の人の匂い袋はやはりみんな全然違って、好みや目的によっても香りは違うとわかった。香りには様々な用途、形のものがあり学びになった。