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教員採用試験合格者インタビュー “先輩にききました”

教員採用試験合格者インタビュー “先輩にききました”

教員採用試験に合格した本学学生に、大学での生活や採用試験に向けてどんなことに取組んだかインタビューしました。本学の後輩、未来の後輩のみなさんへのメッセージもあります。

インタビュー1 開田絢子さん

石川県出身。京都ノートルダム女子大学卒業後、同大学院へ進学し、高等女学校の漢文教育について研究。
「心配の芽は少しでも摘み取っておくべし」と、気になったり不安なことは自分で取り除く努力の人。

教員を目指したきっかけは?
小学校のときに、なんとなく先生になりたいかもってぼんやり思ったんですよね。でもそのとき私の周りにいる先生って小学校の先生しかいないから、「先生になるなら小学校の先生かな」と思ってたんです。そんな感じで中学生になって、1年生のころだったと思うんですけど、数学の反比例が全然わからなくて。なんでこんな形のグラフになるんだろうって(笑)そこで自分なりに考えて考えて理解したときに、友達に教えたらすごい感謝されたんです。「説明うまいね~、先生になったら絶対いいと思うよ!」って言われて「あ、そうか、先生か」と。現実的にイメージできたんですよね。その後も、やっぱりこれになりたい、あれになりたいかもって寄り道はあったんですが、やっぱり先生になりたいなって思いました。

教育実習の思い出を教えてください。
指導してくださった先生がめちゃくちゃ褒めてくださる先生で、私の心に自信がむくむくと…(笑)ガツンという感じではなく、優しく接していらっしゃったんですが、ちゃんと生徒がついてきている感じでとても素敵だなと思いました。あと、実習中に授業をして、「こんな授業がしたい」と思っているのにできない、という心のギャップみたいなものがあって落ち込んでいたとき、一緒に参加していた実習生に「自分も開田さんみたいに、積み上げていくタイプの授業をしたい」と言われ、「え…私の授業ってそんなふうに憧れられる授業だったの?」と思い、授業って人それぞれでいいんだな、それも先生としての個性なんだな、と思うようになりました。

教育実習に行ったことで、教員になりたい気持ちに変化はありましたか?
そうですね、授業中の生徒の反応を見るのがとても楽しくて、やっぱり先生っていいなって思いました。先生の考える生徒の興味と、生徒が持つ興味は別物だと思ったので、一方的にならないように生徒の反応を見ながらどんどん授業を考えられて充実していました。

教員採用試験に向けてどんなことに取組みましたか?
筆記試験は範囲が広いので、一般教養は中学や高校で習ったことを思い出しながら勉強、教職教養は大学の授業で学んだことを思い出しながら勉強、シンプルにとにかく勉強しましたね。模擬授業は大学の授業の中でもたくさん練習したことや、教育実習のことを思い出しながら練習して、面接は先生からポイントを教えていただきながら、想定問答を考えて練習しました。

勉強は大変だったと思いますが、それでも頑張れた、その支えになったのは何でしょうか?
ん~、気持ち…ですかね。将来のこととか、自分はこうしたい、というのが支えになるのかなと思います。ぼんやりと将来のことを考え始めると「もしここでやらなかったら、私どうなるんだろう?」って不安になって、不安を消すには自分が勉強しなくちゃなって。正直、不合格になってもしょうがないと心のどこかで思ってましたが、でもやっぱり合格したいなって思うととにかくやらなきゃと。何もしなかったら、それだけの結果にしかならないし、教員採用試験は悔いなく終われるように勉強していた感じでした。

これからどんな先生になりたいですか?
…“ふつう”の先生になりたいです、怒られるかもしれないけど(笑)今はまだ明確になくて、でも何となく私は生徒に群がられるタイプではない気がしていて(笑)“ふつう”に関われたらいいなと思います。“ふつう”の基準って人それぞれだと思うので、人や状況に合わせて、どのように関わっていけばいいか考えたいなと。教員として働き始めて現場に立ってみたら、もっと明確に「どんな先生になりたいか」が見えてくるかもしれませんね。

最後に、教員を目指してがんばっている後輩たちへメッセージをお願いします。
試験って精神的にくるので…メンタルを保つ方法を考えておくといいかなと思います。1次試験が終わってもまたすぐ次の試験のことを考えて、とにかく試験のことで頭がいっぱいなんですが、修士論文の研究もしなきゃいけないし…ずっと何かに追われている感覚でした。もっとラクというか、大丈夫だろうと思っていたけど、気持ち的にしんどくなることもあったので、できればあまり時間をかけずにメンタルを持ち直す方法を考えておく。友達とご飯に行く予定とかもあったんですが、それもキャンセルするくらい私には余裕がなかったです。あとやっぱり、専門教科とか一般教養とか、筆記試験の対策はなるべく早いほうがいいですよ!

開田さんの思う、京都ノートルダム女子大学の魅力を教えてください。
それはもう、先生と学生の距離がすっごく近いことですね。“大学”として見るととても小さくて学生数も多くないですが、その分、先生方が私たち1人1人のことを覚えてくださっています。わからないけど、大きな大学だとこうはいかないんじゃないかな…学生がどんなことに興味を持っているか、先生が私たちのことを知りたいと思ってくださっているのを感じますし、そういう環境にいられることで心が落ち着くんですよね。ちゃんと自分が大学に通っている実感ができるというか、この大学にはそれがあります。

このインタビューは、京都市立深草中学校の1日職場体験「Life Labo Going Outside」の一環として、本学の体験に参加した中学生2名がインタビュアーとなって開田さんからお話を聞いたものです。

2021年12月 発行
発行元 京都ノートルダム女子大学教育センター
special thanks to 京都市立深草中学校2年生

インタビュー2 砂川望さん・勝山陽さん

砂川 望さん(こども教育学科)滋賀県(小学校)合格
小学校~高校で出会った先生の言葉で自身の考え方が大きく変わり、人生を良い方向へ導いていただいた経験から、教員になることを決意。特に小学校は、6年という長い時間をかけ子どもたちが大きく成長し、人間関係づくりの基礎になる重要な時期と考え、子どもたちの力になり居場所にもなりたい。パワフルで、子どもたちといっしょに一生懸命になれる先生が理想。

勝山 陽さん(こども教育学科)滋賀県(小学校)合格
「○○したい」と自ら夢や目標を持つことがあまりなく進路に悩んでいたとき、人としてカッコよかった小学校2年のときの先生を思い出し、教職を考え始めた。もともと子どもが大好きだったことと、自立して“ちゃんとした”大人になりたいという思いもあり、子どもたちがやりたいことを見つけて、それを“勝山先生に教わったからイメージできるようになった”って言われたら嬉しい…と、子どもたちの夢を応援できる人を目指す。

大学ではどんなことを研究しましたか?
勝山さん)教師像について調べました。文部科学省のWebサイトなどを調べた上で、学生の思う教師像や教育実習でお世話になった学校の先生方が考える教師像などを調査し、教育現場で本当に求められているのはどんなことなのか考えたんです。研究する中でおもしろい発見があって…学生の教師像は、個性を伸ばせるように、とか、自信を持たせるように、といった「どういう子どもを育てたいか」に偏っていたんですが、小学校の先生方は「社会性・人間性」のことが大きかったんです。「1人の大人として見本になれる」とか「迫力のある教師」という意見も(笑)学生は1人1人の指導を大事にする傾向があったのですが、先生方は集団の中とか将来のこととか大きく捉えていて…考え方が全然違っておもしろかったですね。
砂川さん)私は小学校の運動会で行われる集団演技について研究しました。教育実習期間がちょうど運動会の準備~本番と重なり、集団演技指導に携わらせていただいたんです。自分が演技をする側のときは集団演技が大好きだったんですが、指導する側になってめちゃくちゃ難しいなと…なぜ集団演技をするんだろう?から考え始め、どう指導したらいいか、どんな教育的効果があるのかに興味を持ったんです。先生が振付けを考えて子どもたちがそれを覚えて披露する、振付けの習得になってしまっているのが最大の課題で。表現運動の指導とか評価って難しいんですよね。でもやっぱり子どもたちが考えて、“やらされ”ではなく自ら進んで披露できる集団演技にしたいと思いました。

教育実習に行ってみてどうでしたか?
勝山さん)先輩方から教育実習が楽しいという話を聞いてそんなイメージをしていたんですが、実際行ってみたら「あ…現実を知ったな…」と(笑)もちろんめっちゃ楽しくて、子どもたちは「遊ぼ、遊ぼ」って言ってくれるし、授業も協力してくれるし、先生も本当に優しくてたくさんアドバイスもくださって、本当にいい経験だったんですけど…研究授業で苦労して。前日には指導担当の先生も担当ではない先生も、夜遅くまで付き合ってくださってアドバイスをいただいたんですが、自分の中でうまく消化できなくて時間もなくて…本番もあまり手応えがなく悔しい気持ちのまま実習を終えた感じです。でも、この経験は今の自分の授業改善に対する姿勢や教師像にもつながっているので、総じていい経験になったと思います。「自分が教えるんだ」という意識が強かったことに気づけました。
砂川さん)難しいこと、しんどいこともいっぱいあったんですが、とにかく楽しかったです。ずっと憧れていた職業でもあるし、実際に子どもたちと授業をするのがすごく楽しくて。でも現場は仕事で溢れているし、先生方を見ていると体2つあるの?ってくらい効率よく働いていらっしゃって、自分にできる気はしなかったんですが(笑)やりたい気持ちはめちゃくちゃ湧いてきて、絶対先生になろうっていちばん強く思えたのが教育実習でしたね。授業の中でみんなで問題を解決していく感じとか、子どもたちがいる空間が楽しくて楽しくて…たまたまですが、私が6年生のころの担任の先生が実習校にいらっしゃって、感動の再会もありました。

試験対策はどんなことをしましたか?
勝山さん)筆記対策は、問題集・参考書・過去問を何周もひたすら解いて、大学受験みたいな勉強をしてました。小論文と面接・討論は、ゼミの先生や教職担当の先生など、大学の先生を頼ったり友達と練習してアドバイスをもらい、フィードバックを持ち帰って考え直しまた練習、の繰り返しでした。最初は自分のしゃべれなさに絶望しました(笑)
砂川さん)筆記試験は私も同じように何回も何回もして、小論文も数をこなして先生に見ていただきました。学内だけで留まらず外にも出ていこうと、サークルの先輩に相談して他大学の学生を紹介してもらったりして討論の練習をしていました。ずっとオンラインでしたが、時間感覚を掴むため本番さながらに取組み、毎日毎日何回やったか数えられないくらい…受験生の中でいちばん練習してるって自信を持てるくらい練習しました(笑)それでも、勉強をしていたら「受かるかなぁ…落ちたらどうしよ…」と考えましたが、「これから先生になるための勉強なんだ」「4月以降に活かすために勉強するんだ」と思って一生懸命勉強したら結果がついてきてくれました。

最後に、教員を目指してがんばっている後輩たちへメッセージをお願いします
勝山さん)大学生なので、自分のやりたいことを優先してやるのがいいんじゃないかなって思います。私自身、教採に受かりたかったから勉強を頑張ったし、もちろん勉強以外の経験も遊びも充実していたし…後々いい経験になると思います。あと、大学に入って尊敬できる人がめっちゃ増えたんですよね。人脈というか人とのつながりは本当に大事だと実感しました。
砂川さん)気持ちがあったら何とかなります!人とのつながりはめっちゃ大事!先生も友達も仲間も、いろんな人とのつながりがあって教採に合格できたと思います。この大学を選んだのは、正直「絶対ここがいい」と思っていたわけではなかったんですが、どこの大学に行くかとか、どこのゼミに入るかじゃなくて、そこで自分が何をするか、どうするかが大事だと4年間で思いました。これからいろいろ迷ったりすることもあると思いますが、どこに行くかじゃなくて何をするか、だと思います!

大学推薦制度もありましたが、一般受験でがんばりましたね
砂川さん)すっごく迷ったんですが、自分の力で挑戦したいっていう気持ちが勝ちました。推薦していただけるかの結果待ちでモヤモヤしたりくよくよしたりするよりは、選択肢を捨てて勉強に集中したほうが納得できると思ったので。推薦も、その人の今までの努力が評価されてのことなので、いいことだと思いますし、あくまで個人の考えとしてです。
勝山さん)私も似ていて、自分の実力で受かりたかったという謎の意地で(笑)自分の自信にもつながるかなと思いました。今までの成績にあまり自信がなかったこともありましたね。私は教採からメラメラと燃えていたので(笑)

2022年2月 発行
発行元 京都ノートルダム女子大学教育センター

インタビュー3 Nさん

Nさん(こども教育学科)京都府(小学校)合格
京都ノートルダム女子大学に来ていなかったら、養成講座も、大学院にも行こうと考えることはなかったと思います。この大学に進学してよかったです。

教員を目指したきっかけは?
人と関わる仕事がしたかった、子どもが好き。

教育実習の思い出を教えてください。
子どもたちが日に日に心を開いてくれたこと。

教育実習に行ったことで、教員になりたい気持ちに変化はありましたか?
より強くなった。

教員採用試験に向けてどんなことに取組みましたか?
教師力養成講座。

勉強は大変だったと思いますが、それでも頑張れた、その支えになったのは何でしょうか?
大学の先生方、同じ学校だった実習生たち。

どんな先生になりたいですか(憧れの先生はいますか?)
子ども第一な先生。

NDの魅力を教えてください。この大学で学べて良かったことなど。
とにかく先生方を頼ることができること。

入学後、教員になるために取り組んだことを教えてください。
アルバイト(接客)。

大学ではどのような研究をしましたか。
母子関係により子どもに現れる影響。

教員を目指してがんばっている後輩たちへメッセージを。
真面目にやっていれば必ず報われます、頑張ってください(実体験より)。

【教職大学院】について教えてください。
教職大学院を目指すきっかけは?

ゼミの先生からの一言。

教員採用と教職大学院悩みましたか?
受からなかったら大学院…とも考えたが、どっちもやって損はない!と思った。

教員採用と教職大学院の両方の対策は大変でしたか?
どちらも推薦だったので一般受験の方々よりは大変ではなかったと思う。

教職大学院ではどのようなことを学びたいですか?
子どもの特性などから、児童理解・個別支援に繋げていきたい。

教員採用試験を受けて~やっておいてよかったこと・やっておけばよかったこと~
・専門科目の勉強を早めに始める。
・ニュースなどで問題になっている文言などを調べておく。
・教育振興プランを読む。

2023年5月 発行
発行元 京都ノートルダム女子大学教育センター

インタビュー4 Mさん

Mさん(こども教育学科)鳥取県(小学校)合格
国語の授業をしたときに「先生の授業よかった」「おもしろかった、もっとしてほしい」と言ってもらえたときは本当に心の底から嬉しかったことを覚えています。

教員を目指したきっかけは?
私は、気づいたら小学校の先生になりたいという夢を持っていました。教育実習を通して、子どもたちの成長を自分のことのように喜んでいます。先生方を見て、こんな素敵な先生になりたい、私もこの一員になりたいと強く思ったことがきっかけです。

教育実習に行ってみてどうでしたか?
教育実習での思い出は様々あるが、授業を子どもたちが面白いと言ってくれたことが思い出です。短い期間ながら、子どもたちの実態に合わせて授業をつくることは非常に難しかったですが、指導教諭の先生が優しく指導してくださり、より良い授業をつくることができました。思うようにいかず苦戦した授業もありましたが、国語の授業をしたときに「先生の授業よかった」「おもしろかった、もっとしてほしい」と言ってもらえたときは本当に心の底から嬉しかったことを覚えています。

教育実習に行ったことで、教員になりたい気持ちに変化はありましたか?
あった、教員になりたい気持ちが強まりました。

教員採用試験に向けてどんなことに取組みましたか?
筆記対策は、とにかく毎日大学の図書館にこもって問題集を繰り返し解きました。面接対策は、学科の先生に対策をお願いし、練習を繰り返しました。

教員採用試験に向けてどんなことに取組みましたか?
筆記対策は、とにかく毎日大学の図書館にこもって問題集を繰り返し解きました。面接対策は、学科の先生に対策をお願いし、練習を繰り返しました。

勉強は大変だったと思いますが、それでも頑張れた、その支えになったのは何でしょうか?
小学校の先生になりたいという強い気持ちがあったことや、教育実習で先生方からかけていただいた言葉、児童からもらった寄せ書きを見て頑張ることができました。

どんな先生になりたいですか?(憧れの先生はいますか?)
教育実習でお世話になった指導教諭の先生が憧れです。児童の持っている力を引き出し、それを生かすことができる先生、そして個性を受け止めることができる先生になりたいです。

NDの魅力を教えてください。この大学で学べて良かったことなど。
先生方に話しかけやすく、なんでも聞ける雰囲気があることです。こども教育学科の先生方は、どの先生もやさしく、分からないことがあって聞きにいくとやさしく教えてくださる先生ばかりでした。先生方がいたからこそ、教採に合格できたと感じています。

入学後、教員になるために取り組んだことを教えてください。
小学校でのボランティアです。周に1、2回小学校に行き、学習の補助を行ったり、宿泊研修の引率に行かせていただいたりしました。実際に子どもたちや教職員の方々とかかわることで、大学では学ぶことのできない多くのことを学ぶことができました。

大学ではどのような研究をしましたか。
卒論では、ユニバーサルデザインを視点とした小学校社会科授業についての研究を行いました。

教員を目指してがんばっている後輩たちへメッセージを
しっかりと勉強し対策をすれば合格も遠くありません。教採は受ける自治体によって傾向が全く異なるので、過去問を分析することが大切だと思います。自分にできることをコツコツ頑張ってください。応援しています。

教員採用試験を受けて感じたこと
教員採用試験を受けて、私自身より一層成長できたと感じています。私は3回生の教育実習後から本格的に勉強を始め、1日6時間以上勉強に励むことが非常に多かったです。勉強に疲れてやる気が出ないときは、教育実習で先生方からかけていただいた言葉を思い出したり、児童からもらった寄せ書きを見てやる気を出したりしていました。

2023年5月 発行
発行元 京都ノートルダム女子大学教育センター