TOPND大BLOG社会・ビジネス心理フィールド研修　2022年度最終報告会を行いました

心理学科

社会・ビジネス心理フィールド研修　2022年度最終報告会を行いました

2023-03-09

学科のまなび

後期より授業をスタートした2022年度の 心理学科 社会・ビジネス心理フィールド研修ですが（前回の記事はこちら）、2月16日に最終報告会を終えることが出来ました。

京都北山マールブランシュ様（株式会社ロマンライフ様）のご協力を得て進めている本授業ですが、10月に山科にある「ロマンの森」に伺った際、マーケティング部長の秋田博一様より２つのお題を頂きました。その２つのお題について、どのような問題解決を行ったのか、最終報告会の様子を報告したいと思います。

〇お題１「新型栄養失調」という社会課題を楽しく解決できる「社会課題解決型スイーツ」の商品提案
このテーマには５名の学生が参加しました。まず、20～30代の女性113名を対象とした調査（新型栄養失調という言葉を知っているか、食事の摂り方、食事に関する考え方、スイーツを購入する時に買いたい、あるいは買いたくないと思うキーワード等）の結果を報告しました。
その後、社会課題解決型スイーツとして、フルーツや低カロリーのクリーム、スポンジを使用した「マールフルーツカップケーキ」、高カカオとドライフルーツやナッツを使用した「ロマンくんからの贈り物」、低カロリーのカッテージチーズと高たんぱくの京とうふを組み合わせた「ロマンくんのまあるい京とうふチーズケーキ」、朝食を摂っていない若者が多いことに着目し、バナナとオートミールを使用し、幸せと健康を繋ぐことを意識したパウンドケーキ「しあわせバトン」、栄養価が高いりんごと高たんぱくのおからパウダーで作ったスポンジを使用した「笑顔届けるホッとまるごと焼りんごケーキ」の５つのスイーツを提案しました。
マールブランシュ様に中間発表で様々なご意見を頂いた後、提案をどう改善すべきか、なかなか方向性が定まらなかったり、どういう流れで発表すると説得力があるのか悩んだり、それぞれ「生みの苦しみ」を経験しましたが、最後はみんな自信を持ってプレゼンを行うことが出来たようです。最後に頂いた講評では、特に中間発表以降の過程を評価して頂き、発表会後に受講生が見せた充実した笑顔が印象的でした。

_{スイーツ提案の様子}

〇お題２「京大病院と一緒に考えた新スイーツ　センセ」のPRやプロモーション方法の提案

このテーマには7名の学生が参加しました。今回は、マールブランシュ様の商品「センセ〜京大病院と一緒に考えたスイーツ」について、20~30代の女性をターゲットとしたパッケージ提案やPR、プロモーション方法について提案することが課題となっていました。
発表会では、はじめに10～20代の女性90名を対象とした調査（「センセ」に対する印象、認知度、購入意欲等）の結果を報告しました。その後、調査結果を基に、「マールブランシュらしさ」「若い女性が思わず手に取りたくなる」という２つの側面からパッケージの提案をしました。
「マールブランシュらしさ」では、「マールブランシュ」のブランドイメージや、センセの商品イメージを明確にすることを重視したデザイン３パターンを提案しました。例えば、ロマンの森のキャラクターであるロマンくんをメインにしたパッケージ等がありました。
「若い女性が思わず手に取りたくなる」では、若い女性の目を引く可愛らしさや、SNSでの話題性を重視したデザイン10パターンを提案しました。例えば、レトロデザインやBOOK型のパッケージ案等がありました。
センセのPR方法では、「新型栄養失調のチェックリストを広告に掲載する」「大学構内で学割販売をする」等について提案しました。これらのPR方法は、消費者にセンセを食べることによる具体的なメリットを理解してもらうことや、ターゲットとしている若い女性がセンセを気軽に購入できることが狙いとなっています。
中間発表会や最終発表会を通して、受講生は「消費者の求めるものを提案すること」の難しさを学びました。みんなでさまざまなディスカッションを重ね、さらに、発表会でマールブランシュ様から貴重なご意見をいただくことで、大きな成長につながったと思います。

_{センセのブラッシュアップグループの提案の様子}

この授業に参加した受講生が感想を寄せてくれました。
Ｉさん

「正直、この授業を履修するのか悩んでいました。ですが、授業を終えてあの時悩んでいた事が嘘みたいに、今まで履修してきた授業の中で、間違いなく1番自分の力になったと思います。また自分を成長させてくれる授業でした。この授業は自分1人ではなく、友達や後輩の方達と協力し、支えてくださる先生方にアドバイスや手助けをしていただきながら、中間発表、さらに最終報告会にたどり着くことができました。とてもやりがいを感じ、履修してよかったと心の底から思えます。もし履修に迷っておられる方がいたら、絶対に履修した方がいいです！と胸を張って言えます。本当に自分の為になる、自分を成長させてくれる授業でした。」

_{お世話になったマールブランシュの皆さんと}