学長メッセージ/歴史・沿革
学長メッセージ

一人ひとりの充実した学生生活のために
本学は創立以来、キリスト教精神による女性の教育と「徳と知(Virtus et Scientia)」を兼ね備えた女性を育成することを建学の精神として、社会に貢献できる女性の育成を使命として歩んできました。急速に変化する現代社会において、求められる能力や価値観は多様化しています。そのなかで、みなさん一人ひとりが自らの可能性を広げ、未来を切り拓く力を身につけられるよう、教育・研究・地域連携の充実に一層努めていきます。
大学は、知識を得る場であると同時に、多様な人々と出会い、新たな視点を獲得する場でもあります。本学での学びや経験が、みなさんの人生における確かな礎となることを願っています。
これからも教職員一同、学生のみなさんの活きた学びをサポートし、「わたしらしく、誇らしく」充実した学生生活を送ることができるよう応援しています。
新入生のみなさん、本日は本学大学院へのご入学、誠におめでとうございます。また、これまで支えてこられたご家族や関係者のみなさまにも、心よりお祝い申し上げます。みなさんのご入学を教職員一同、心より歓迎しております。
大学院での学びは、これまでみなさんが積み重ねてこられた学問のうえに、さらに新たな知を築き上げていく営みです。学部での学習が「知識の獲得」を中心としていたとすれば、大学院では「知の創造」が主役となります。みなさんはこれから、既存の研究に批判的な視点を持ち、新しい問いを立て、自ら考え抜き、その成果を社会に向けて発信していくことになります。しかし、その研究の道のりは決して平坦ではありません。
ここで少し、2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックで活躍された選手を思い出してみましょう。フィギュアスケート・ペアの三浦璃来選手と木原龍一選手、通称“りくりゅう”が日本史上初となる金メダルを獲得し、大きな感動を与えてくれました。お二人は結成から7年間、ひたむきな努力を積み重ねて世界の頂点に立ちましたが、その背景には、日々の努力と日常の練習の中で育まれてきた絶対的な信頼関係があったと語られています。木原選手は「三浦選手との間に築いた強い信頼こそが金メダルの最大の要因」と述べ、ショートプログラムで苦しいつらい思いをし、失意のどん底に落ちても「まだ終わっていない」と声を掛け合うことで前を向き、三浦選手からの「私はあなたのために滑るよ」という言葉に気持ちを切り替えることができ、あの圧巻のフリースケーティングの演技につなげることができたといいます。また、三浦選手は「7年間積み重ねてきたものは嘘じゃなかった」と語り、それまでの試行錯誤が、あの日の演技を支えたと振り返りました。
私は、このお二人の姿が、これから大学院で学ぶみなさんの歩みに重なっているように思います。仮説が思うように実証できなかったり、実験が繰り返し失敗したり、時には自分の研究に自信を失うこともあるかもしれません。しかし、そうした試行錯誤の繰り返しや日々の小さな努力の積み重ねが、みなさんを研究者として成長させ、深い洞察へと導くものだと思います。困難にぶつかったときは、それが新しい発見に近づく過程であることを思い出し、諦めることなくご自身を信じて挑戦し続けてください。
本学には、そうしたみなさんの挑戦を支えるための環境が整っています。教員や先輩研究者、また今ここにともにいる同期の仲間との議論の場、さまざまな研究者とつながる機会、そして自らの探究心を存分に発揮できる研究設備があります。どうかこれらを積極的に活用し、主体的に学びを広げてください。大学院での時間は限られていますが、その密度は人生の中でもひときわ濃いものになると思います。
さらに、大学院は知を深めるだけでなく、多様な背景や価値観をもつ仲間と出会う場でもあります。すでに学部で出会った仲間もいると思いますが、さらにその交流を深め、広げ、ともに学び、議論を交わし、ときに助け合いながら成長していく仲間は、みなさんの研究を支え、人生を豊かにする大きな財産となることでしょう。ぜひ、周囲との対話を大切にし、広い視野で社会とつながってください。
本日ここから始まる大学院生活が、みなさんにとって実り豊かな時間となることを願っています。そして、みなさん一人ひとりの探究心と創造力が輝き、未来に新たな価値をもたらすことを心より期待しています。
改めて、ご入学おめでとうございます。これから始まるみなさんの知的冒険が実り多いものであることを祈念し、式辞といたします。
2026年4月2日
京都ノートルダム女子大学大学院
学長 酒井久美子
本日ここに、令和八年度前期卒業式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、ご家族をはじめ、これまで皆さんを支えてこられた関係者の皆さまに、心からお祝いと感謝を申し上げます。
皆さんが本学で過ごした日々は、どのような時間だったでしょうか。振り返れば、この数年間、社会は大きく変化し、私たちを取り巻く環境も大きく揺れ動きました。思い描いていた大学生活とは異なる現実に向き合わなければならない場面も少なくなかったことでしょう。そのような中にあっても、皆さんは仲間と支え合いながら学び続け、一歩一歩前へ進んでこられました。そして今日、それぞれの努力を実らせ、この卒業の日を迎えられました。その歩みに心から敬意を表します。
大学での学びとは、単に知識や技能を身につけることだけではありません。自ら問いを立て、考え、他者と対話しながら答えを探し続ける営みです。皆さんは本学で、専門的な知識だけでなく、多様な価値観に触れながら、自分自身と向き合い、他者を理解し、より良い社会のあり方を考える力を培ってきました。そこで育まれた思考力や対話する力、そして挑戦する姿勢は、皆さんの人生を支える確かな力となるはずです。
本学は創立以来、カトリック精神に基づき、「徳と知」を建学の精神として掲げ、豊かな人間性と知性を兼ね備えた女性の育成に努めてまいりました。
他者を尊重する心、弱い立場にある人に寄り添う姿勢、そして自らの力を社会のために生かそうとする志は、時代が変化しても決して色あせることのない価値です。皆さんには、これからもそれぞれの場所で、その精神を大切に育み続けていただきたいと思います。私は本年四月に学長に就任いたしましたが、同時に本学の卒業生でもあります。学生時代から今日まで長きにわたり本学を見つめてきた一人として、この学び舎が育んできた精神が、多くの卒業生の人生の中に息づいていることを実感しています。
大学の歩みには終わりがあったとしても、本学で育まれた理念や価値は決して失われるものではありません。それは皆さん一人ひとりの中に受け継がれ、皆さんがこれから出会う人々や社会へとつながっていきます。
そこで皆さんに、一つの言葉を贈りたいと思います。
南アフリカでアパルトヘイト撤廃運動を導き、後に大統領となったネルソン・マンデラ氏の言葉です。
「生きるうえで最も偉大な栄光とは、決して転ばないことではない。転ぶたびに起き上がり続けることだ。」
これからの人生において、失敗や挫折を経験しない人はいないでしょう。思うようにいかないことや、自信を失いそうになることもあるかもしれません。しかし、そのような時こそ、自分を信じてもう一歩踏み出してください。もし一人で立ち上がることが難しい時には、周囲の人の支えを遠慮なく求めてください。家族や友人、職場の仲間、そして大学で出会った人々が、皆さんを支えてくれるはずです。そして困難に向き合う時には、ぜひ本学で過ごした日々を思い出してください。仲間と励まし合ったこと、学びに向き合ったこと、何気ない日常の中で積み重ねた経験の一つひとつが、皆さんを導く確かな力となるでしょう。
卒業は終わりではなく、新たな出発です。どうか自分の可能性を信じ、誠実に、そして勇気をもって、それぞれの人生を歩んでください。 皆さん一人ひとりの未来が希望と喜びに満ちたものとなることを心より祈念し、式辞といたします。
令和8年9月25日
京都ノートルダム女子大学
学長 酒井久美子
歴史・沿革
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1833 |
マザーテレジア・ゲルハルディンガーによって、ドイツのバイエルン王国にノートルダム教育修道女会創立 |
| 1847 | マザーテレジア・ゲルハルディンガーと4人のシスター、渡米 さまざまな困難とたたかいながら、貧しい移民の子どもたちの教育に携わる |
| 1948 |
米国セントルイスから修道女会の4人のシスターが京都に派遣される |
| 1952 | ノートルダム女学院中学校設立 |
| 1953 | ノートルダム女学院高等学校設立 |
| 1954 | ノートルダム学院小学校設立 |
| 1961 |
ノートルダム女子大学設立
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| 1963 | 文学部生活文化学科開設 |
| 1979 | 本学から海外への留学始まる |
| 1999 |
大学名を「京都ノートルダム女子大学」と改称 |
| 2000 | 文学部を人間文化学部に名称変更 人間文化学科、生活福祉文化学科、生涯発達心理学科開設(生活文化学科を改組) 海外からの留学生受入始まる |
| 2001 | 創立40周年記念事業開催(記念式典、国際シンポジウムなど) |
| 2002 | 大学院人間文化研究科応用英語専攻(修士課程)開設 |
| 2003 | 大学院人間文化研究科 生涯発達臨床心理学専攻(修士課程)開設 心理臨床センター設置 |
| 2004 | 大学院人間文化研究科生活福祉文化専攻(修士課程)開設 |
| 2005 | 心理学部心理学科開設(生涯発達心理学科を改組) 大学院心理学研究科発達・学校心理学専攻(博士前期課程)、臨床心理学専攻(博士前期課程)開設(生涯発達臨床心理学専攻(修士課程)を改組) 心理学専攻(博士後期課程)を開設 大学院人間文化研究科人間文化専攻(修士課程)開設 |
| 2007 | 生活福祉文化学部生活福祉文化学科開設(生活福祉文化学科を改組) |
| 2011 |
2011年 創立50周年
「北山キャンパス総合整備計画」の一環としてノートルダム館(京都工芸繊維大学構内)完成 |
| 2013 | 心理学部心理学科現代心理専攻開設(発達心理専攻より名称変更) |
| 2015 |
全館リニューアル完成
創立50周年記念事業として進められてきた北山キャンパス総合整備計画により、全館リニューアル |
| 2016 | 徳と知教育センター設置 |
| 2017 | 現代人間学部福祉生活デザイン学科、心理学科、こども教育学科開設 (生活福祉文化学部、心理学部を改組) |
| 2019 | 国際言語文化学部英語英文学科、国際言語文化学部国際日本文化学科開設 (人間文化学部英語英文学科、人間文化学部人間文化学科より名称変更) |
| 2021 |
創立60周年事業開催。 2021年 創立60周年
マリアンモニュメント |
| 2023 |
社会情報課程開設 |
| 2025 |
女性キャリアデザイン学環、社会情報学環(社会情報課程より名称変更)開設 |





