こども教育学科

頑張る

   大谷翔平選手がメジャーリーグで2度目のMVPを受賞した時、愛犬“デコピン”君と一緒にテレビで会見していましたね。あの時、インタビューの長さに耐えられなくなったデコピン君が途中でソファーから降りてしまい、大谷選手が「もうちょっとさぁ、頑張ろうョ～」と話しかけて溺愛ぶりを発揮していましたね。

  大谷選手はいうまでもなく野球の才能に秀でた人です。でもそれにおごることなく、日々陰日向に努力を続けてきたからこそ、あそこまで昇り詰めたのでしょう。でも彼にとってはまだまだ目標は先にあるはず。これからも彼の「野球道」を極めていくのだと思います。テレビを見ながらそんなことが頭をよぎりました。

  テレビで見たのは飼い主と愛犬の他愛無いやり取りですが、大谷選手が言うと重みも増しますね。日頃文句ばかり言っている人は、本当に頑張っているのだろうか？努力しているのだろうか？何かあった時に「もう、いいわ～」「もうやりたくない～」と投げ出したりしていないだろうか？大谷選手は、ボールは投げていますが、自分に課した課題は投げ出したりしていないでしょう。何か難しいことが起こったら、「何か方法があるかもしれない」と熟考しなければなりません。

  と、エラそうなことを述べましたが、実は私も日々、投げ出したくなるようなことがたくさんあります。あの「頑張ろうョ～」は、自分にこそ戒めとなりました。

古庵晶子