こども教育学科
「特別支援学校教諭の仕事」
こども教育学科1回生を対象とした授業「こども教育フィールド研修」で、「特別支援学校教諭の仕事」として京都市立北総合支援学校の先生に来ていただいて講義をしていただきました。新型コロナ流行前は、実際に北総合支援学校に伺って、観察実習をさせていただいたのですが、それがかなわない中での講義となりました。
ビデオを通して特別支援学校の1日の様子と小学部、中学部、高等部について紹介されました。学生のみなさんは、ビデオの中でこどもたちの笑顔が溢れていることに強く印象付けられたようです。そこではどの子も「できる存在」として尊重され、持てる力を最大限に引き出すための支援の数々について示されていました。
話の中で、事前にお渡しした学生からの質問にも答えてもらいました。中でも多くの学生から質問があった「特別支援学校教員の魅力」については、他の先生方にも尋ねていただき答えていただきました。その一部を紹介します。
・ こどもの笑顔に出会うこと。
・ 面白いことには120%返してくれる。逆に面白くないことには、反応が薄い。自分の関わりや授業に忖度なく反応が返ってくる。
・ こどもたちのもうちょっとで出来るということをそばで見守り、『出来た』を一緒に喜べる。
・ 個々のこどもに会った指導・支援をあれこれと思案すること。それは生みの苦しみもあるが、チームのみんなで知 恵を出し合って考えていく中で、自分が思っても見なかった観点や考え方を知ることができる。
・ こんな言い方をすれば分かる、ここに支援が必要だったとわかるなどを発見できると大きな喜びとなる。
特別支援学校についてよく知らない学生が多かったのですが、現職の先生の話を聞くとともにこどもたちの笑顔を通して「特別支援学校について興味をもった。」「こどもひとり一人をしっかり見られる教員になりたい。」「待つことも大切な支援だと知った。」『こどもの意思をくみ取り、尊重することの大切さに気づかされた。』「『できる』ためにどうすればよいかを考え、意識できるようになりたい。」などたくさんの感想を寄せてくれました。
江川 正一