こども教育学科

アニメや漫画で心理学を学ぼう!

2024-06-26
学科のまなび

 みなさんは,アニメが好きですか? 私はこどもの頃からアニメが大好きで,アラフィフのおばちゃんになった今でもアニメをたくさん視聴しています。たとえば最近だと,「葬送のフリーレン」や「薬屋のひとりごと」にはまり,通勤電車に揺られながら連日楽しんでいました。映画館では,我が子と一緒にコナン最新作も観てきました。
 授業では,学生たちに「アニメでも漫画でも映画でも,人を描いた作品は心理学の恰好の教材だから,たくさん触れましょう」と伝えています。登場人物の性格や行動パターン,ストーリーが進むにつれて明かされる深層心理,家族や友達との葛藤的な人間関係,そして,それらの変化。これらはまさに心理学の教材にぴったりです。
 授業では,講義テーマに関連したアニメや漫画を紹介することもあります。先日,教職課程の「教育相談」に関する授業で紹介したのは,「聲の形」と「3月のライオン」というアニメ(原作は漫画です)。どちらもいじめの問題を扱っています。いじめは集団の人間関係の中で派生してくる事象ですが,とても難しいテーマです。被害者・加害者・周りの友達など様々な立場の視点から考えていかなくてはなりません。そのような時に,アニメの作品を切り口に考えていくと,深い学びが得られることがあります。
 また,こどもたちの中にもアニメや漫画が好きな子は多いです。学校のことや家族のこと・友達のことなどに悩む子が,カウンセリングで自分自身のことは多く語れないけれども,アニメや漫画のことを一生懸命に語ることがあります。このような時,登場人物の境遇に自分を重ねて語っていたり,憧れや願望がその語りの中に投影されていたりします。アニメや漫画がチャンネルとなり,こども達の心を理解することにもつながります。
 みなさんもぜひ 沢山の作品に触れ,心を豊かにし,こどもたちと繫がれるチャンネルを増やしていきませんか?

アニメのイメージ

担当:網谷綾香

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