国際日本文化学科
修正論文作成
少し前に、蜂矢ゼミ4年次生達が集まり、卒業論文の修正論文を作成していました。
S.H.さん
「擬態語に「濁音減価意識」は存在するのか―キラキラ・ギラギラを事例に―」
というタイトルで修正論文を作成しました。
名詞の「濁音減価意識」は、下記①・②のどちらかなのですが、
S.H.さんは、擬態語の場合は、①に加え、③・④が存在することを論証しました。
①プラスの印象のものと、マイナス印象のものとの組み合わせ
②特にプラスマイナスの印象がないものと、悪い印象のもののとの組み合わせ
③少々悪い印象のものと、悪い印象のものとの組み合わせ
④悪い印象のものと、さらに悪い印象のものとの組み合わせ
K.M.さん
「『和泉式部集』・『和泉式部日記』の歌語についての研究」
というタイトルで修正論文を作成しました。
K.M.さんは、歌語、和泉式部、『和泉式部集』、『和泉式部日記』について概説した上で、
『和泉式部集』中の歌語、『和泉式部日記』中の歌語を調査しました。
そして、『和泉式部日記』中の歌語に関しては、和歌中の歌語と、散文中の歌語とに区分し、
和泉式部の歌語の使用状況について論じました。
R.O.さん
「類義語 アツメル・ソロエル・マトメルの比較研究」というタイトルで修正論文を作成しました。
R.O.さんは、古典作品を中心に調査・検討し、下記①~④のうち、
①・②はアツメル(アツム)・ソロエル(ソロフ)・マトメル(マトム)に共通するが、
③はソロエル(ソロフ)にのみ該当し、④はマトメル(マトム)にのみ該当することを論証しました。
①対象が一か所にあるか
②対象が多岐にわたるか
③対象が欠けていないか
④対象が統一体であるか
G.D.さん
「古都 洛陽と京都の比較研究」というタイトルで修正論文を作成しました。
一般的には、長安と京都を比較することが多いのですが、
中国人留学生のG.D.さんは、中国の古都である洛陽と、日本の古都である京都の概要を述べた後に、
地理、遣唐使、建築物の配置の観点から、洛陽と京都の関係性を比較・研究した上で、
関係性が弱まった後の両者の近現代的な発展について論じました。
ゼミ生達は、来月に卒業式を控えています。