心理学科
小児医療ボランティア養成講座:「NDラボ 2023冬」で恐竜と学内ツアー!!
現代人間学部共通科目「病児の発達と支援」の修了生は、2021年度から京都府立医大附属病院や京都大学医学部附属病院に入院しながら院内学級に通う子どもたちに向けて「オンライン実験教室:NDラボ」を開催しています。
昨年11月には、『魔法使いになろう!』というテーマで、実験やクイズをオンラインでつないで行いました。(前の記事はこちら)
前回の「もっと交流がしたかった・・・」という子どもたちの声を受けて、心理学科4名・こども教育学科2名のボランティアチームが、再稼働!
オンラインでの双方向交流を目指し、
①Zoomブレイクアウトルーム機能を使って、学内の見どころツアー
②クイズに解答し協力して謎解き
③恐竜からの逃走ゲーム・・・
とアイディアは盛りだくさん。
リハしてみると、Wi-Fiが切れたり、恐竜が天井に引っかかったり、クイズが難しすぎたり、学内の使用許可が必要だったり・・・とほほ。
話し合いと試行錯誤の末、こんな招待状を子どもたちに届けました。
「女子大に恐竜あらわる!」という新聞記事と学内のマップの招待状
そして、2月21日(火)の5時間目が本番です。
当日は小学生9名が2つの院内教室や自宅からZoom参加。
自己紹介のあとに2グループ(ブレイクアウトルーム)に分かれて、いよいよスタートです!
自撮り棒のツアー担当が、コースに分かれて、学内の見どころやクイズを紹介します。
途中、恐竜と戦う人を見かけたり
図書館の電動書架がウィンウィンと動くと恐竜が登場したり
途中、難しいクイズもありましたが、チームメンバーに入った学生の助け舟ももらいながら、全問正解!
恐竜部屋に到着すると、そこには宝箱・・・「なぜ恐竜は追いかけるのか?」の答えは・・・
「お・と・も・だ・ち」
恐竜は、ただただ仲良くなりたかったのでした(涙)
子どもたちには、ミッションコンプリートのご褒美に、教室の先生方から宝箱が手渡されました。
宝箱の中にはアンモナイトの化石をくわえた恐竜
全員が再集合して質問コーナー
Zoom越しに「恐竜にドキドキした」「いろんなところがみれて楽しかった」「大学に行ってみたい」と子どもたちの声があがりました。
ボランティア学生たちからは「講座としては終わるけれども続けていきたい」「大変だったけれど、子どもたちの笑顔にもっとやりたくなった」「最後になってもっとこうしたら・・・という工夫が浮かんだ」など、達成感ともっとできたという向上欲とが入り混じる振り返り。
子どもたちからもパワーをもらって、結束力が高まりました。
病棟内でのボランティア活動はまだまだ先だと思いますが、オンラインの向こうの子どもたちの生活や気持ちに少しでも近づきたい・・・という思いを大切に、恐竜と一緒に子どもたちの回復と成長を願っています。
報告:伊藤 一美・薦田 未央(心理学科 担当教員)