こども教育学科
幼児の言葉を育む「かくれんぼ言葉」
2023-02-22
学科のまなび
「バナナ」という言葉には,どんな言葉が隠れていますか。正解は,数の「ナナ(7)」です。このように,幼児が知っている言葉の中に,他の言葉が隠れている言葉を探す遊びを「かくれんぼ言葉」遊びといいます。幼児の言葉を豊かにする言葉遊びの一つです。
本学2年次開講の「保育内容(言葉)」では,保育士や幼稚園教諭を目指す学生が,領域「言葉」について学びます。言葉の機能や発達に関する理論と,言葉を育てる実践の両輪で授業が展開されます。
「かくれんぼ言葉」遊びでは,保育者が幼児に絵カードを提示します。幼児は絵が示す言葉の中に隠れている別の言葉を当てます。本実践のために,学生は,まず,どんな言葉を提示するとよいのかを話し合って決めました。「幼児が知っている言葉」を考慮すると意外と難しいものです。「〇〇〇はどうかな。」「子どもには,この言葉は難しいね。」と話し合い,つぎに,グループで手分けをして,約10枚の絵カードを作りました。そして,他のグループの学生と,保育所と幼児になりきって「かくれんぼ言葉」遊びを実践しました。実践中には,学生に自然と笑顔があふれ,「なるほど。」と言葉に関心が高まっている様子が見られました。子どもの言葉を育むには,まず,保育者が言葉に敏感になることが大切ですね。
ちなみに,本講義で最も長かった言葉は「すいえいたいかい(水泳大会)」です。この言葉の中には,いくつの言葉が隠れているか分かりますか。
廣口 知世