心理学科
心理学をキャリアに活かす 先輩たちのお仕事紹介:リレーコラム ―精神科・心療内科編―
心理学科・心理学研究科では、本学で心理学を学び卒業した先輩たちが、その学びを活かしてどのように働いておられるのか、コラム形式で紹介します。 今回は「精神科・心療内科」で心理師として働かれている先輩からのコラムです。
1. 現在のお仕事や活動内容
精神科・心療内科クリニックで公認心理師・臨床心理士として勤務しています。心理検査やカウンセリングをしたり、初診で来られた患者さんの予診を取ったりしています。
心理検査は1~4つほど組み合わせて、いろいろな角度から多面的に患者さんの心の状態を把握していきます。カウンセリングでは、患者さんの価値観を尊重しつつ、問題を整理して、どう対処していけばいいのかを一緒に考えていきます。そして医師、看護師、精神保健福祉士と常に連携をとって患者さんを支援しています。
2. 現在の進路に至る動機や経緯・本学での学びとのつながり等
中学生の頃から“人”や“心”に興味がありました。みんなそれぞれ思っていることや考えていることが違い、それは直接見えるものではありません。思っていることと違う行動や表現をすることもあります。そして、心の状態によっては苦しんだり、不適応を起こすこともあります。そういうよくわからない、見えづらいものについて学びたいと思い、心理学部に進学しました。大学で心理学について学んでいるうちに、この学びを心の問題を抱えている人たちの支援につなげたいと思うようになりました。
本学の大学院は少人数制なので、その分教員と学生の距離が近く、手厚い指導を受けられるところが良いところだと感じます。大学院は授業、実習、課題、修論などでとても忙しかったのですが、級友と切磋琢磨して何とか乗り切ることができ、私にとって大事な経験となりました。
3. 在学生・高校生へのメッセージ
心理学は難しい部分もありますが、とてもおもしろい学問です。心理の仕事に就かなくても、心理について学んでおくと、自分自身や周りの人と上手く付き合っていくヒントを得られるのではないかと思います。
以上、先輩から後輩に向けてのコラムとメッセージでした。
幅広い職場で働ける公認心理師・臨床心理士。その中でも勤務する人が最も多い、精神科・心療内科領域。
本学の学びを通して、自身の興味を深め、努力を重ね今のお仕事につながった先輩の貴重なお話でした。
それでは、次回もまたご期待ください。
報告:広報担当